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🌈60「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン🧒
📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。
つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。
長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス本編」の方へお越し下さい。
リンクは最後に貼ってあります🍀
✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方には誠にお騒がせとなります。深くお詫び致します》
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✨今回のお話はこれです✨
No,144 隼人と別れたその夜②
【これは大学4年のお話】
今日は目まぐるしい一日だった。
宝塚のチケットを切っ掛けに、僕は隼人と出会ってしまった。
隼人は気取っているし、見え透いた嘘はつくしで、僕はムカついた勢いで意地悪な誘惑を仕掛けてやった。
でも、途中から僕の気持ちは変わって行った。
隼人の無垢な反応が可愛くて、極めつけは隼人が童貞だと露呈した時、僕は隼人を堪たまらなく愛しいと感じてしまった。
だけど──
隼人には彼女がいるって言うし、僕にだって付き合っている彼氏がいた。
浩一は独占欲が強い割に傷付きやすく、見た目のイメージと違って泣き虫だ。
これってダブル不倫?
この関係は、続けてはいけない関係だった。
僕は隼人にきっぱりと別れを告げて、少しだけ目を潤ませて帰宅した。
この話は、そんな夜のつづきなのだ──。
※──────────※
隼人と別れて部屋に戻り、気分を変えたくてテレビを点けたけど、騒々しさに直ぐスイッチを切った。
隼人の事が、頭を離れない。
(どうした、俺?)
元々タイプでも何でもない。
いや、むしろあのトンチンカンなエエ恰好しいが鼻について仕方がなかった。
ムカついたから意地悪してやったはずなのに、結局最後はベッド・インしてしまった。
これ以上ない!ってくらい可愛がってしまった。
三つも年上だって言うけど、ベッドの上でのあの悦び具合はもう俺の保護欲求を十分に満たしてくれる可愛さだった。
(あの爽やか笑顔は、やっぱ隼人のチャーム・ポイントだよな)
いけない!いけない!
こんなこと浩一に知られたら大変だぞ!って自分を戒めた。
(大丈夫!俺は大丈夫!こんな気持ちは直ぐに忘れる……!)
別れるしかないから、きっぱりと別れた。
でもあの時の隼人の、あの捨てられたワンコのような顔が目蓋に焼き付いて離れない。
何かあったらどんな事でも直ぐに報告するナッキーにさえ、隼人の事は話したくない。
話すにはもう少し時間が要るかも──と、思ったら電話が鳴った。
(ナッキー、鋭いな)
と思って受話器を取ったら、相手は予想外の人だった。
「理久、元気?」
電話はフラッシュのケンちゃんだった。ケンちゃんにはまるで友達のように接して貰っているけど、うちに電話をくれるのは珍しい。
「実はさっき戸田隼人って人から電話があってね、歴野理久ってお客はいるのか?いるなら電話番号は知らないのか?っていきなりの質問攻めでね、ちょっと面食らっちゃって」
「ええっ?!早っ!」
「あ、心当たりはあるんだね?」
「はい、心当たりはあるんだけど、さっき別れたばかりなのに反応が早過ぎると思って驚いた」
「……ああ、なるほど何か訳ありなんだ。でも、どうしてうちの店に電話が?」
「お察しの通り、俺は自分の電話番号も住所も教えていないんだけど……何故だかつい、会話の中でフラッシュの事は話しちゃった……」
「それで即座にうちの電話番号を調べたんだね?凄いバイタリティだね!理久、モテモテだね」
「それでどうしました?教えたんですか?」
「まさかまさか!お客様のプライバシーについては一切お答え出来ませんって断っといたけど、それで良かった?」
「もちろんです~。さすがケンちゃん、助かります~。今後もそれでお願いします~」
と、迷惑かけたことを平謝りした。
これが友達なら根掘り葉掘り聞かれるところだったけど、そこは流石に玄人なケンちゃんだ。一を聞いて十を察してくれる。
電話がナッキーでなくてホッとした。
(………ん?浩一の時はとにかく早くナッキーに聞いて欲しかったのに、何で今回は知られたくないんだ?)
自分の気持ちがよく分からない?
その夜は、不埒ふらちにも隼人の夢を見てしまった──。
※──────────※
このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒
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私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久
⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️
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