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🌈59「ライト文芸大賞」

応募期間=立ち読みキャンペーン🧒



📔小説投稿サイト

「アルファポリス」において

「歴野理久」のペンネームにて

私小説「僕のこの恋は何色?」

──を連載中です。


 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト

🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。


 つきましては

その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、

自選の「96回分」を短期連続掲載致します。



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 これは新規の観覧者の方の目を引き「アルファポリス本編」のアクセスを上げるための苦肉の策です。 


 なにせ僕には「同人誌仲間」もおりませんし「コミケ」にも無関係です。


 多くの方とのコミニュケーション・ツールとしては、僕にはこの「アメブロ」しかありません。

アメブロの皆さんだけが頼りです💓



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 長編小説の中から抜粋の

「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら

是非「アルファポリス本編」の方へお越し下さい。


 リンクは最後に貼ってあります🍀


✴️掲載期間=4/28~5/29

✴️更新=毎日0時、8時、16時

《フォロワーの方には誠にお騒がせとなります。深くお詫び致します》



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❤️🧡💛💚🩵💙💜🤎🩶🤍🩷



✨今回のお話はこれです✨


No,143 隼人と別れたその夜①

【これは大学4年のお話】


 僕はフッとひらめいた。

──うつ伏せのまま、自分の腰のタオルをサッと外した。


「ねぇ、隼人?僕のおしりを見てくれる?」

 そう言いながら隼人の方に顔を向けた。


「え?」

 と隼人は目を丸くする。


「彼女と僕と、どっちのおしりが白いと思う?」

 ニィ~ッと笑って問いかけた。


(どうする?隼人?)

 実はそんな答えなんてどうでもいい。僕が聞きたいのは──


「そんなの分かんないよ~。彼女のおしりなんて見たことないし」

──って!

 やっぱり!!

 こいつ、童貞確定!!!


 途端に隼人が可愛くなった。

 三つも年上なんて関係ない。

 僕の気持ちは180度変化した。 


 彼女とは純愛?

 隼人ひとりの思い込み?

 もしかして、彼女なんていやしない?

 見栄?

 虚勢?

 ゲイ隠し?──全然「隠し」になっていないけど。


 何にしてもどうでもいいや。

 隼人、僕が何とかしてあげる。楽しい初体験にしてあげる。

──だって、初めてがこれじゃあんまりだよね。可哀そうすぎるよ。 


 男の生理はよく分かってる。あんな風に漏らしちゃうだなんて、少しも気持ち良くないし不完全燃焼。 


 いいよ?隼人……僕が最高に気持ち良くしてあげる。

 僕が知ってるあんな事も、僕の得意なこんな事も、何もかも全部してあげる──。


 人の気持ちって分からない。

 自分の気持ちも分からない。

──僕は隼人の頬を手の平で包み、そっと静かに唇を寄せた。


「…………理久?」

「黙って……」


 僕が優しくしてあげる。

 とことん、可愛がってあげるからね………… 



 休憩時間を延長した──。



※──────────※



 僕はさっさと身支度を終えた。隼人はベッドで、まだボーッとしてる。

「隼人、入る時は誰とも会わなかったけれど、帰りはどうか分からない。僕は一足先に出るからタイムオーバーしないように気を付けて…」

「え?別々に出るの?」


「うん。廊下で男同士のカップルになんて遭遇したら、普通のカップルを驚かせちゃうよ」

「外で待っててくれるの?」


「そのまま帰るよ。今日の事はこれで終わり」

「え?次は?次はいつ会ってくれるの?」


「彼女のいる人とはもう会わない。彼女に悪いよね?」

「あ、うん……。でも、これっきりなんて……」


 僕はフッと微笑んで隼人を見た。「本当の事を言うよ。実は僕にも彼氏がいるんだ」

「え!理久に彼氏が?」


「おいおい、自分の事を棚に上げてそんなに驚く?」

「そうか……だよね……理久になら、彼氏くらいいるよね」


「その彼氏がとんでもなく焼きもち焼きで泣き虫だから、隼人との事がバレたら大泣きされる」

「……そうなんだ」


「だから、ね?……お互いの恋人を大切にしよう」

「え、でも、初めてだったのに、もう会えないなんて嫌だよ」


(言ったなこいつ!!やっぱ初めてだったんだ!)


 しかし何と言うか、口が軽いのか、頭が軽いのか……

 やっぱ、嘘のつけない人なんですね。


「僕の名刺捨ててないよね?もし気が変わったらいつでも連絡して!」

「ごめん、隼人。僕から連絡は、もう絶対にしないから」

「やだよ!じゃ、せめて、何か僕にもチャンスをくれよ!このまま別れるなんて僕は嫌だ!」


(……案外ねばるな。彼女が彼女がって、また気取った態度を取るのかと思ったけど)


 フッと隙すきを見せてしまった。


「二丁目のフラッシュって店に時々行く。縁があったらまた会えるかもね」


 僕は隼人を置き去りにして部屋を出た。

 宝塚をはぐらかしたり、彼女を持ち出してノンケのふりをしたりと、その見え透いた言動にムカついたからこその意地悪な挑発だった。


 けれど誘惑したら乗って来られちゃって、途中から何だか情が湧いてきちゃった。


 隼人──三つも歳上って言うけれど、可愛い……

 ハッと我に返る!!!

 いけない、いけない!

 僕は今、浩一と付き合っている。数日後には会う約束だ。

 不埒な自分を叱らなくっちゃ! 


 さよなら、隼人。

 彼女と幸せになってね。

 僕とはもう、二度と会う事もないだろうから──。


 外は既に暗くなってた。駆け足で駅に向かう。


──なぜか、少しだけ目が潤んだ。



※──────────※



 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒



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私小説「僕のこの恋は何色?」

~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久



⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️



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