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🌈57「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン🧒
📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。
つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。
長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス本編」の方へお越し下さい。
リンクは最後に貼ってあります🍀
✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方には誠にお騒がせとなります。深くお詫び致します》
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✨今回のお話はこれです✨
No,141 不埒にも即 Check in
【これは大学4年のお話】
これでもかと妖艶な微笑みで彼を見詰めた。
「あのね?……男同士でも入りやすいラブホを知っているんだけど、行きます?」
優しい声で囁くように、僕は意地悪な誘惑を投げ掛けた。
「ば、ばかな。出会ったばかりでホテルに行くなんて、僕はそんな軽い事はしない!」
隼人はその強気な言葉のわりには泣きそうな顔をしている。
「へ~っ、そうなんだ……」
語るに落ちるとはこの事だ!
男にホテルに誘われて、出会ったばかりでは行かないって、それなら何回目なら行くの?
意地悪な僕の口元に可笑しさが込み上げてきた。うっかり吹き出してしまいそう。オディールのように高笑いをしたいくらいだ。
もう結論は出ている。
僕の勝ちだ。
これで胸のつかえもなく、すっきりと爽やかに立ち去れる。
このあと隼人がどうするかなんて、もう僕にはどうでもいい。
動揺する隼人を見ながらクスリと笑った。
「さあ、どうしようかな?振られちゃったならもうお仕舞い。僕は帰るね♪」
あっさりと席を立った。
「待って!」
そう言うと隼人は素早く立ち上り、プイと顔をそむけるとサッと伝票を取り上げて会計へ向かった。
(そうだね。解散だね)
僕はにんまりと彼の後を追った。
喫茶店を出て、僕はちょこんと頭を下げた。
「困らせるような事を言って済みませんでした。ごちそう様です。じゃ…」
「うん。で、どこ?」
「え?」
「……行くよ?ラブホ」
「ええっ?!」
実は僕たちゲイ仲間の会話では「男同士でも入りやすいラブホ」と言うのがたまに話題に上る。
あそこはああだったとか、こっちはこうだったとか……それだけの事だ。
僕は単なる耳年増なだけ。
──言ってみただけだった。
(まさか誘いに乗ってくるとは…!)
言い出した手前引っ込みがつかない。ここで茶化せば同意した隼人に恥をかかせる事になる。何より心を傷付ける。
隼人のきれいぶった言動にムカついて意地悪をしたけど、気持ちをもてあそぶつもりは無かった。
僕は頭の中で記憶をたどった。(この辺で男同士でも入りやすいラブホテルって………どこ?!)
※──────────※
「本当だね~。部屋に入るまで誰にも会わなかったね~。これなら彼女と来ても大丈夫だな~。来てみて良かった~。勉強になったよ~」
って、とにかくペラペラ、ペラペラ。そわさわ、そわそわ。
──隼人は全く落ち着かず、目を泳がせてる。
この期に及んでまだ「彼女」を出すか?!
よし分かった。
そっちがその気なら、僕だって絶対に色っぽい雰囲気なんて出してあげない。
「とにかく汗だくだから風呂に入ろう」
と、僕は全く色気を感じさせない口調でジャバジャバと浴室の蛇口をひねった。
「一緒に入ろ?」
って隼人を見ると、既に風呂上がりのような茹でタコ顔。
「え?いきなり脱ぐの?」
って目を丸くしている。
「服着たまま風呂に入るか?さあ、脱いだ脱いだ!」
僕はとっとと服を脱ぎ捨てた、もちろんパンツも──。
「り、理久君……」
「なに恥ずかしがってる?男同士だよ?銭湯とか温泉とか入った事ないの?」
僕は堂々と仁王立ち。これっぽっちも隠さない。ここはそこそこ自信もある。
「で、でも……」
意地悪モード全開の僕にしたら、隼人の「はにかみ」なんて知ったことじゃない。
僕は全裸のままで隼人に向き合い、誘導して服を脱がせ始めた。意外と隼人は抵抗もせず、僕にされるがままだった。
──先に僕が恥ずかしげも無く、とっとと全裸になったのが効果的だった。
やっぱ作戦成功♪
(ふっふっふ)
※──────────※
このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒
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私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久
⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️
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