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🌈55「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン🧒
📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。
つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。
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これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀
要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。
お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏
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長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。
リンクは最後に貼ってあります🍀
✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》
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✨今回のお話はこれです✨
No,139 ちょっとムカつく
【これは大学4年のお話】
観劇中は集中を邪魔されたくなくて少し気に病んだけれど、今こうして向き合ってみるとそんなに嫌な感じはしない。
まあ、育ちの良い好青年と言った感じだ。世間的に見れば十分にハンサムと言える部類だろう。
ただ、僕本来の好みのタイプとはかけ離れているけど──。
(僕はもっと地味でボケ~ッとして、頼り無い人に惹かれるのだ)
「理久君、宝塚には良く来ているよね。結構好きなの?」
(なるほど。僕を良く見掛けるって事は、この人も良く来ているって事なんだよな)
「はい、そうなんです。隼人さんも好きなんですか?」
「いや、僕は単に彼女の付き合いだよ。宝塚なんて別に興味無いし、あんまり観たことないよ」
って、僕は心の中で(嘘つけ!)と叫んだ。このひと言で彼に対する好感度がぐらついた。
(なに?こいつ嘘ついてるよね!)
「彼女さんは今日はどうしたんですか?体調でも崩しました?」
「いや、それがどうでもいいような用事でね、本当に、今日の席がどれだけ貴重かなんて全然分かっていないんだ」
(だから、その貴重な席を取ったのあんただよね?貴重な席だって分かってるんだよね?
どう考えてもあんたがファンで、彼女の方が付き合いだよね?)
僕は素知らぬ振りで目を丸くして見せた。
「でも彼女の欠席チケットを見事にさばきましたよね?中々手馴れた様子でしたよ?初めてとは思えなかったな」
「あ、いや、もったえないから必ず換金しろって、彼女にさばき方の要領を教わっていたから……」
「そうなんですね」
(ふ~ん。この人、嘘が下手なのか?それとも辻つまも合わせられないバカなのか?)
僕は何だかムカムカしてきた。
(この人、何でもかんでも彼女にかこつけているけど、宝塚が好きなのって、恥ずかしい事だと思ってるのかな?)
考えれば考える程どんどん不愉快になってきた。「共通の趣味」である「宝塚の話」をしたい訳でない事は、これではっきりとした。
だとしたらナンパか?
それなら、なんでいちいち会話の中に「彼女」を出す?!
「自分はゲイじゃないアピール」をしながらのナンパなんて矛盾してるだろうが!
隼人は笑顔でへらへら話してはいるけど、何を言いたいのか良く分からない。
「彼女とは付き合いが長いんだ。もしかしたら結婚するかも知れない」
「そうですか。ふ~ん」
(関係ねぇし!だから何だよ!
結婚?勝手にすれば?!)
僕は益々ムカムカしてきた。
(こいつ、何なんだよ?何のために僕を誘った?)
不愉快が募つのって、僕はだんだん意地悪になってきた。
「隼人さん、自分の彼女の話ばかりするけど、僕に彼女がいるかどうかは聞かないんですね」
「え?理久君、彼女いるの?」
彼は意外にもハッとした表情で僕を見詰めた。
(そんなに意外か?!)
僕は内心ムカついているなんておくびにも出さず、彼と目を合わせて小首をかしげる。
「彼女はいないけど……ね?」
そしてニコリと笑って見せた。彼は頬を赤らめて目を逸らす。
(なんだよこいつ、やっぱり僕の事を意識しているじゃないか)
僕は核心を突いた。こんな不可解な会話に費やす時間は無駄だ。
「隼人さん、聞いてもいいですか?どうして僕を誘いました?」
「え、それは……今日は一人で来ているなと思ったから」
「え?」
「理久君、いつも劇場で一緒にいる人は……友達?」
(あ!だからこいつ、タッチの事まで知ってるんだ。どんだけ僕たちの事を見ていたんだ?)
宝塚なんてあんまり観てないと言っておきながらのこの矛盾、本人は気付いているのか?
気付いていなけりゃバカだよな!
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このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒
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私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久
⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️
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