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🌈52「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン🧒
📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。
つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。
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これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀
要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。
お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏
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長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。
リンクは最後に貼ってあります🍀
✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》
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✨今回のお話はこれです✨
No,136 切っ掛けはチケット
【これは大学4年のお話】
大学4年の8月後半。
不本意ながらも浩一との付き合いはずるずると続いていた。
良くも悪くも浩一は月に2~3回、週末の外泊日にしか動けない。
実際、複雑な思いで付き合っていた僕にとってはその制約がむしろありがたかったけれど、その分、平日の電話攻勢には参ってしまった。
僕だって暇ではない。
ひょんな成り行きで浩一との付き合いが始まってしまったけれど、大学があって、サークルがあって、ナッキーをはじめとした二丁目の交流もあるし、何より6月星組→7月花組→8月月組と宝塚公演が続いている。
特に8月の月組公演は特別なものだった。宝塚史にも燦然と名を残すだろう、或る大スターの退団公演だった。
真夏と言う事もあって東宝劇場は凄い熱気だった。はっきり言って浩一が泣こうがわめこうが全くかまってはいられない。
僕は例によってタッチと協力して10枚くらいはチケットを押さえていた。
もちろんS席ばかりではない。小遣いがもたない。良い席が取れない日は「格落ち」させて「買い得な席」を取った。
良い席とは必ずしも「高価な席」ではない。つまり、A席の後列よりもB席の最前列の方がお買い得だし、C席で2階の後列よりも、たとえD席でも三階の最前列の方がお買い得だ。それこそつまり「良い席」と言える。
そしてマニアの活動はそれだけではない、公演直前、自分のチケットを格上げさせる最後のチャンスに狙いを定める。
──つまり「さばき」狙いだ。
ディープなファンはとにかく後先考えずにチケットを買い漁る。結果、無駄にチケットが余ることも多々ある。
もちろんチケットの個人的な売買は禁じられてはいるところだが、いわゆる営利目的のダフ屋とは異なる。
現実として、公演前の東宝劇場の前にはそれと分かる数人がいつもの場所に横並びし、ちらりちらりとチケットを提示している。
※──────────※
その日は平日の「昼の部」だった。いつも一緒のタッチとは都合が合わず、僕一人での観劇日だった。
少し早めに到着した僕は、劇場の前に並んだ「さばき」の人達に声を掛け、ざっとチケットを見て回った。
(そうか、やっぱ掘り出し物なんてそうそう出ないな。さよなら公演だもんな)
どのチケットも僕の持つ座席よりもよろしくない──と思った矢先、一人の青年が颯爽と現れた。
明るい夏物のジャケットを羽織ったいかにもな好青年で、胸の内ポケットからひらりとチケットを取り出した。
──僕は目ざとく席番をチェックした。
(あ!これは買い得!!)
こう言うのって、正にタイミングなのだ♪
「それ、いただきます!」
僕は即決即答した。
(やった!2階席中央最前列だ!)
「すごい!天覧席じゃないですか!」
僕は軽くお世辞を言って彼に満面の愛想笑いを見せた。そんな僕の作り笑顔を見て、彼もぎこち無く笑った。
素早く料金を支払い、青年からチェットを受け取った。
──因みに、天覧席とは皇室の方々が観劇する際にお座りになる席だ。
今度は僕が「さばき」の列に並んで自分のチケットを提示する。ここに並んだどのチケットよりも良い席のはずだ。そして案の定、僕のチケットは直ぐにさばけた。
平凡なS席のチエットが天覧席に大化けした!これだからチケットさばきは面白い。
まさかこの後、このいかにもな好青年とどうにかなっちゃうなんて、その時の僕は思いもしなかった──
※──────────※
このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒
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私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久
⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️
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