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🌈40「ライト文芸大賞」

応募期間=立ち読みキャンペーン🧒



📔小説投稿サイト

「アルファポリス」において

「歴野理久」のペンネームにて

私小説「僕のこの恋は何色?」

──を連載中です。


 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト

🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。


 つきましては

その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、

自選の「96回分」を短期連続掲載致します。



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 これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀


 要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。


 お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏



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 長編小説の中から抜粋の

「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら

是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。


 リンクは最後に貼ってあります🍀


✴️掲載期間=4/28~5/29

✴️更新=毎日0時、8時、16時

《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》



🍄✨🍄✨🍄✨🍄✨🍄✨🍄

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✨今回のお話はこれです✨


No,88 亮ちゃんの鬱積

【これは大学1年のお話】


 亮ちゃんはずっと悩んでいたんだって。自分が男の子を好きだって気付いてから……。

 実はお医者さんごっこの相手は僕だけじゃなかった。小4の頃から(僕は小2)仲の良い同級生とも色々あったみたいで、それ聞いて僕は少しムッとした。


 要するに思春期の男の子同士で有りがちな、邪気の無い色々だったんだろうけど、亮ちゃんは自分の「同性に対する興味と指向」が周りの友達とはちょっと違うな?と敏感に自覚していたらしい。


 小学生での2歳差は大きい。

 僕がお医者さんごっこで漠然と不思議な高揚感を覚えていた頃、亮ちゃんは既に、はっきりと欲情していたと言うことだ。


 あまりにも意外な告白があった。さすがに僕も驚いた。

 なんとあの時。

 亮ちゃんが小6で僕が小4だったあの時。

 あのかくれんぼの押し入れの中で亮ちゃんが僕に初めてのキスをした瞬間!

──その時が亮ちゃんの精通だったんだって。


 あの後どうしたのか僕はおぼろげだったんだけれど、流石に亮ちゃんは、忘れられずに鮮明に覚えているって。

 生まれて初めての体感だった。おしっこを漏らしたのかと勘違いした。

 かくれんぼどころじゃなくなって、慌てて家に飛んで帰った。

 パンツの中を確認して驚いた。知識としては知っていた、粘り気のある白濁した体液。


(俺、理久でしちゃった……)


 それから亮ちゃんは、僕に会えなくなったんだって。

 それにしても、凄いカミングアウトをしてくれた。

「あの頃は凄く辛かった。理久の事ばかり考えていたけど、会ったらだめだと思ってた」

 仰向けになった亮ちゃんの瞳から、またひとしずくの涙が溢れた。

「亮ちゃん……」

 僕は亮ちゃんの涙に弱いみたい。初めて亮ちゃんの事を、愛しいと感じた。


「あの押し入れでのキス以来、亮ちゃんとさっぱり会えなくなった。やっぱり僕を避けていたんだね」

「会わなければ、理久の事を忘れられると思ってた。でもだめだった。俺、本当に深刻だった。

テレビでホモだとかオカマだとかギャグで笑い者にしてるだろ?

俺、あんな風になっちゃうのかと思うと死にたくなった」

 確かに──当時は現在のような配慮も何もあったもんじゃない。世の中は僕たちを笑い者にしていた。 


 やがて僕が中学に上がって、校内で亮ちゃんと顔を合わせる事が多くなった。

「あの頃は参ったよ。何が一番驚いたかって、理久、俺より背が高くなってただろ?」

「嫌だった?」

「嫌じゃないよ!」

 亮ちゃんが枕に顔をうつ伏せた。


「理久、手足が伸びてカッコ良くなった。俺、ドギマギしちゃってマトモに見れなくなっちゃったよ」


(ああ、やっぱ亮ちゃんって素直。可愛い……)


 僕は思わず亮ちゃんの後頭部を撫で撫でしちゃった。

「で、あれだよね。亮ちゃんが高3、僕が高1の時の夏休み。うちのリビングでキス……」

「あれは……もう俺、我慢できなくて。ごめん、ホントにごめん!」


「違うよ、亮ちゃん。

あれはね、僕が誘ったんだ。だって、僕は亮ちゃんの気持ちをちゃんと知っていたから」

「理久……ああ俺、どうしたらいい?」

「僕を好きなら、これからは好きなだけキスしていいよ?僕はいつでもОKだよ?」

 僕たちはゆっくりと、優しく長いキスをした──。


 僕と亮ちゃんは、ちゃんと恋人同士として付き合い始めた。

 ジュンとは「ちゃんとした付き合い」ではなかったから、僕は初めての恋人に浮き足立った。


(恋人同士って、何をしたらいい?)


 僕は波奈と同居だったから亮ちゃんを部屋に呼べない。だからもっぱら亮ちゃんの部屋に通った。


(あ、そうだ!ご飯を作ってあげよう!)


 亮ちゃんは料理が苦手だ。苦手な割には味にうるさい。

 小さい頃から一緒だったから、亮ちゃんの好みは良く知っている。若い男なんだから普通に焼肉とかカレーが好きなら簡単なのに、やたらと地味な煮物とか和え物なんかが好きなんだ。


(かえって面倒だし、手間が掛かるんだよな。今夜は何を作って待っていよう?)


 亮ちゃんのパジャマに顔を埋める。

 亮ちゃんの匂いは甘い匂い。


(まだ、洗濯しなくていいみたい。全然臭くないや♪)



※──────────※



 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒



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私小説「僕のこの恋は何色?」

~ゲイとして生きる僕の道のり

─────────歴野理久


⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️ 



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