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🌈38「ライト文芸大賞」

応募期間=立ち読みキャンペーン🧒



📔小説投稿サイト

「アルファポリス」において

「歴野理久」のペンネームにて

私小説「僕のこの恋は何色?」

──を連載中です。


 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト

🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。


 つきましては

その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、

自選の「96回分」を短期連続掲載致します。



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 これは新規の観覧者の方の目を引き「アルファポリス本編」のアクセスを上げるための苦肉の策です。 


 なにせ僕には「同人誌仲間」もおりませんし「コミケ」にも無関係です。

 多くの方とのコミニュケーション・ツールとしては、僕にはこの「アメブロ」しかありません。

アメブロの皆さんだけが頼りです💓



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 長編小説の中から抜粋の

「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら

是非「アルファポリス本編」の方へお越し下さい。


 リンクは最後に貼ってあります🍀


✴️掲載期間=4/28~5/29

✴️更新=毎日0時、8時、16時

《フォロワーの方には誠にお騒がせとなります。深くお詫び致します》



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❤️🧡💛💚🩵💙💜🤎🩶🤍🩷



✨今回のお話はこれです✨


No,86 亮ちゃんは僕のもの!

【これは大学1年のお話】


 喫茶店に小一時間はいたけど、話が何も盛り上らない。


(この二人、何が面白くて付き合っている?それとも僕が邪魔なのか?)


 要するにあれだ、僕にだってそれくらいは分かる。

 亮ちゃんの奴!僕との関係を根本から消去するため「自分は女が好きなんだ」って、上から目線で僕に知らしめようとしているんだね! 


 あのさ! 

 打ち消すも否定するもない! 

 僕たち付き合ってもいないから!  


 大体ぷつんと縁切れだった僕をこうしてわざわざ呼び出して、かえって刺激してるって分からない?

 それともこれは挑発?

 ああ!どんどん腹が立って来た。   

 亮ちゃんごときが僕に対して「女が出来たから俺を忘れろ」なんて百年早いわ! 


──とにかく亮ちゃんと二人になりたい。僕は手ぐすねを引いて機会を狙った。


「で、これからどうすんの?」

 口火を切ったのは彼女だった。  

 亮ちゃんは、わざとらしい笑顔を見せた。

「ああ、理久とはもう話したし、今夜はバイトも休みだから俺んちに来るか?」


(冗談じゃない!このまま帰れるか!)


 僕はいかにも純朴な田舎の後輩を装い、彼女の目を見て訴えた。

 「あの、僕、東京に来たばかりで色々知らなくて、亮先輩のこと頼りにしていたんです。まだまだ話し足りないし、この機会に亮先輩の家も知っておきたいから、一緒に連れて行っては貰えませんか?」

  これで断るようじゃ、ろくな女じゃない。


「理久?!」

 慌てているのは亮ちゃんだけだ。

 「え?あ、いいんじゃん。 だったら私が帰るよ。今夜は久し振りに男同士でじっくり話せば?」

 以外にも彼女が空気を読んだ。案外あっさりと退場し、僕と亮ちゃんは二人になった。


(亮ちゃんめ!言いたい事だけ言ってこの僕を置いてけぼりにしようだなんて、絶対に許さない!)


 二人きりになり、僕達は連れ立って亮ちゃんの部屋へ向かった。

  亮ちゃんの部屋に到着するまで、 僕は沸々と込み上げる怒りを必死になって押さえていた。


(亮ちゃんだよ?あの亮ちゃんが、生意気にもこの僕に何をしてくれてんの?!)


 だけどその怒りを表情には出さず、コントロールでしずめていた。


 ※──────────※


 亮ちゃんの部屋は、 まあ地方から来た学生が一人で住むには手頃な間取りの物件だった。 


 入った途端、 僕は遠慮もなくずけずけと亮ちゃんのベッドへと向かって行った。

  戸惑う亮ちゃんの首に両手を回し、ドサッと音を立てて座り込む。


 「り、理久?」

 僕の体重に引っ張られて、亮ちゃんもベッドに座り込む。僕はちょこっと小首をかしげ、亮ちゃんの瞳をじっと見つめた。

 そう、あれは僕が生まれて初めて孔雀の羽根を広げた瞬間。

 目は1.2倍大きくなって、 口角が10度ほどつり上がる。 まばたきは1.3倍に増えている。


 至近距離──僕は亮ちゃんの顔を見据えた。

「あの人と僕と、どっちのまつ毛が長い?」 

 亮ちゃんの瞳を覗き込む。

「え……」

「僕はあれから、誰ともキスをしてないよ?」


(これ嘘だけだけど)


 言葉は無かった。 

 いきなり僕の身体を抱き寄せて、亮ちゃんが唇を押し当てて来た。 


(下手なキス!どこで誰と何してた?!)


 僕は既に高校時代、ジュンのお陰で色々なことを知っていた。 

 強引に突っ込んでくる亮ちゃんの舌を、僕の舌先でゆっくりと一回転。 優しくつんと舐め上げてやった。

 「あ……」

 亮ちゃんが頼りない声をもらす。


 (亮ちゃんなんかに主導権を渡すか!)


 僕は亮ちゃんをそのまま押し倒した。 


(それ見ろ。亮ちゃんなんて簡単)


「理久…………?」


 戸惑うように揺れる亮ちゃんの瞳を見詰めながら、僕は薄っすらと微笑んだ。

「亮ちゃん、正しいキスの仕方を教えて上げる」

 僕はゆっくりと亮ちゃんの唇を塞いだ。右手でその太ももを押さえながら。


「あ、理久……そんな……」

 亮ちゃんの熱い吐息が漏れた。「亮ちゃん、もう、何も我慢しなくていいんだよ?僕の事が好きなんだろ?」

 亮ちゃんの目から、ひとしずくの涙がこぼれた。

「俺……ずっと理久が好きだった」


(そんな事、とっくの昔に知ってるよ!)


 僕は押し倒した亮ちゃんの首筋に舌を這わせる。

「亮ちゃん、もう強がりはやめようね」

「理久、ごめん…………」


 亮ちゃんのベッドは、懐かしい甘い匂いに包まれていた──。



※──────────※



 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒



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私小説「僕のこの恋は何色?」

~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久



⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️ 



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