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🌈37「ライト文芸大賞」

応募期間=立ち読みキャンペーン🧒



📔小説投稿サイト

「アルファポリス」において

「歴野理久」のペンネームにて

私小説「僕のこの恋は何色?」

──を連載中です。


 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト

🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。


 つきましては

その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、

自選の「96回分」を短期連続掲載致します。 



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 これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀


 要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。


 お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏



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 長編小説の中から抜粋の

「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら

是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。


 リンクは最後に貼ってあります🍀


✴️掲載期間=4/28~5/29

✴️更新=毎日0時、8時、16時

《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》



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✨今回のお話はこれです✨


No,85 やっと東京で亮ちゃんと

【これは大学1年のお話】


 上京して直ぐ、宝塚にハマって4月は急遽の星組公演通い。それでなくても入学に関する煩雑さで多忙だった数ヶ月。

 やっと人心地ちついた6月末──亮ちゃんから僕に電話があった。


 ご近所ネットワークは侮れない。その気になれば住所も電話番号も筒抜けだ。

  僕に会いたいとの事だった。何だか途端に浮き足立った。


(一段落したら連絡しようとは思っていたけど、まさか亮ちゃんの方から電話してくるなんて♪)


 亮ちゃんとはあの高一の、あの夏の日のキス以来だ。


(ふふっ、やっぱり亮ちゃんは僕が好き?)


 高校前半で付き合ったジュンとは、あまり良い別れ方をしていない。 後半に片想いした平田とは、辛い思い出しか残らなかった。 

 心機一転!と思って上京したのだ。 


(僕はもう亮ちゃんでいいんだもん。人を好きになるのはもう疲れたよ。亮ちゃんなら僕だけを好きでいてくれる。それが1番幸せかもね)



※──────────※



「あら?おめかししてどこ行くの?」

 波奈はながまじまじと僕を見た。「おめかし?冗談だろ。亮ちゃんだよ。僕に会いたいんだって」


 僕と亮ちゃんの不思議な関係を波奈はなは知らない。

 実は、中3から高1までの圭との辛い初恋は何から何まで聞いて貰った。だから波奈は、僕が同性を愛した事を知っている。

  波奈はそれを抵抗もなく受け入れてくれて、優しく僕を慰めてくれた。

 けれどもその後、波奈の方から僕の恋愛についてあれこれと聞いて来る事はあまり無かった。 


 それに波奈は、一足先に上京していたから高校時代の僕を知らない。 亮ちゃんとのキスも、ジュンとの濃密な関係も、平田への儚い片思いも、波奈には何も話していなかった。

──いくら仲が良くても、姉には話しにくい事もある。


 僕と亮ちゃんが幼馴染みなら当然波奈も一緒だけれど、でも3人で会おうとはならなかった。

 波奈は僕たち男同士の付き合いにまで介入しようとは思わない。

 快く「行っておいで」と送り出してくれた。


(相手は亮ちゃんなんだから、あんまり派手な格好じゃ可哀相。だから普通にカジュアルにしただけなのに、それでもおめかしに見えるのかな?)


 僕は何だかソワソワしていた。  

 待ち合わせの場所に向かう間、とにかく亮ちゃんのことばかり考えていた。思わず笑顔で表情が崩れる。  


 それなのに……。


  亮ちゃんに会って愕然とした。  

 隣に見知らぬ女性が立っている。


「へー、田舎の後輩が来るって言ってたけど、可愛いじゃん」


(なに?なにこの人?この人なに?)


 僕の頭はくるくる回った。

 亮ちゃんが、これみよがしに切り出した。


「これ、彼女なんだ」


(え?!)


 まるで針を刺されたように、僕の心臓がちくりと痛んだ。


(はあ?なにそれ?どう言うこと?!)


 どうやら亮ちゃんがわざわざ僕を呼び付けたのは、この人を紹介するのが目的のようだ。


(ふん、そう言うことか……)


 亮ちゃんが何を考えているのか、僕には直ぐに分かってしまった。めらめらと怒りの炎が燃え上がる。 

 悪いけど彼女の見た目は軽そうで、全然亮ちゃんに似合わない。  

 やたらと「じゃんじゃん」言うから「神奈川の人?」って聞いたら埼玉だって言う。笑った。 

 当時の若者に流行っていたじゃんじゃん言う言葉は、実は昔からの神奈川弁だと僕は知っていたから──


(それにしても亮ちゃん、この後をどう収める気?)


 薄ら笑いを浮かべながら、僕は亮ちゃんと目を合わせた。


(僕は、そう簡単には収まらないよ!)


 僕の心を踏みにじっておいて、このまま無傷で帰してなるものか!

 亮ちゃんなんかの手玉に取られる僕じゃない……!


 理久の背中にでかい蝙蝠の羽が広がった。

(先っぽ三角のシッポもね!)

ふふん──



 ※──────────※



 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒



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私小説「僕のこの恋は何色?」

~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久



⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️ 



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