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🌈25「ライト文芸大賞」

応募期間=立ち読みキャンペーン 🧒 



📔小説投稿サイト

「アルファポリス」において

「歴野理久」のペンネームにて

私小説「僕のこの恋は何色?」

──を連載中です。


 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト

🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。


 つきましては

その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、

自選の「96回分」を短期連続掲載致します。



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 これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀


 要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。


 お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏



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 長編小説の中から抜粋の

「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら

是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。


 リンクは最後に貼ってあります🍀


✴️掲載期間=4/28~5/29

✴️更新=毎日0時、8時、16時

《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》



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✨今回のお話はこれです✨


No,63 ジュンに内緒の単独行動②  


 俺は躊躇してしまって手も足も出ない。

 胸がドギマギして、ポーッと顔が紅潮しているのが自分でも分かる。

(買うなんて、もう無理かな…) なんて気おくれもする。

 ただ俺は、じっとその場に立ち尽くすしかなかった。


(いつまでこんな事をしていても仕方がない!)

 俺は意を決して「A誌」を手に取ると素早くレジで会計し、逃げるように店を出た。

 繁華街を数メートル歩いてホッとしたら、すっと真横に追い付いたおじさんがいきなり声を掛けて来た。


「ねえ君、これでどうだ?」

 って、握らせようとしたのは五千円札だ。一万円札でないのが当時のリアル。高校生にしたら大金だ。


(え?えええーっ!!!)


 いくら何でも、それがどう言う事かは瞬時に分かる。俺は走ってその場を逃げた。


(恐かったーっ!)

 そして思った。 

(ジュンだったら、どうしただろう?)


 どうやらそこは、そう言う場所らしいと理解した。 

 俺達はその気にさえなれば安直に相手を見つけ出し、簡単に事を済ませることが出来るのだ。 


 そしてどうしてもジュンの事を考えてしまう。

(ジュンは当然、知っているよな。まさか……)

 ジュンがどうしてあんなにも経験豊富なのか──俺は、気付きたくない事には蓋をした。


 二度目からは要注意で行動した。 売場に足を踏み入れた途端に気が付いた。


(あ、皆がチラチラ俺を見てる。こないだは自分に夢中で気付かなかった!)


 俺は迷わず「A誌」を手に取り、レジを済ませて店を出て走った。猛ダッシュだ! 

 さすがにこの早さなら追い掛けては来ないだろう。

 疲れる……。 


 そしてさっきの売場を思い返した。今回は俺も周りを見回したから……。

 サラリーマン風。

 大学生風。 

 それに明らかに幼い、高校生っぽい奴もいた。


 (ああ!考えたくねぇ!)

 どうしてもジュンのことを考えてしまう。 


「A誌」は確かに興味深かった。 読み始めると毎月欲しくなる。そして購入を重ねているうちに、すっかり売場にも慣れてしまった。

 半年も経てば、声掛けされても余裕できっぱり断れる。 


(俺でさえこうなんだ。ジュンはどれだけ慣れているのか……)


 俺はジュンの笑顔を思い浮かべた。


(あんな笑顔を振りまいていたら、世の中ジュンの思うがままだ!)


──こんな風に、 実は俺は俺で活動していたのだ。

  ジュンと付き合い初めて、同時に歩んだジュンの知らない俺だけの足あと。 


 俺だって、ずっと紙一重だった。 カッコいい人だっていた。

  スーツの似合うリーマン風のお兄さんには、信じられないくらい爽やかに声を掛けられた。

 年下そうな子(中学生?!)にすがるような目で見詰められる事だってあった。 何となく放っておけない風情だったけれど、俺は後先を考えてその場を離れた。


 いきなり耳元に息をかけられて、驚いて振り向いたらプロ野球のスター選手そっくりの青年だった事もある。

 その気になれば何でも出来た! 

──でも、俺はジュンを裏切るなんて絶対に出来ない。

  たとえジュンが恋人でなくても、SEXフレンドに対してでも誠実であるべきと、それが俺の価値観だった。


  正直カーッと頭に血が登って、本能に引っ張られそうになったことも何度かあった。

 でも、俺はジュン以外の誰ともSEXはしなかった。てか我慢した。 それが俺の、ジュンに対する気持ちだった。


 俺──ジュンのことを好きになっていたのか?

 当時の俺自身の本当の気持ち──いま思い返してもよく分からない。



※──────────※



 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒



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私小説「僕のこの恋は何色?」

~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久



⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️



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