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🌈8「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン 🧒
📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。
つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。
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これは新規の観覧者の方の目を引き「アルファポリス本編」のアクセスを上げるための苦肉の策です。
なにせ僕には「同人誌仲間」もおりませんし「コミケ」にも無関係です。
多くの方とのコミニュケーション・ツールとしては、僕にはこの「アメブロ」しかありません。
アメブロの皆さんだけが頼りです💓
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長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス本編」の方へお越し下さい。
リンクは最後に貼ってあります🍀
✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方には誠にお騒がせとなります。深くお詫び致します》
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❤️🧡💛💚🩵💙💜🤎🩶🤍🩷
✨今回のお話はこれです✨
No,31 亮ちゃんってムカつく!
【これは中学校1年のお話】
中学に入って最初にしたのは、実は「亮ちゃん捜し」だった。
亮ちゃんなんて斜めお向かいに住んでいるんだ。会おうと思えば簡単な話だ。
ピンポ~ン♪って呼び鈴を押して、「亮ちゃ~ん」って声掛けすればいいだけだ。
なんならズケズケと上がり込んだって問題にはならない。
だって、そう言う関係だったじゃないか……。
でも僕は感じていた。
──亮ちゃんは、怒ってる?
僕はそんなに鈍感じゃない。
あの時だ。
あの、かくれんぼで一緒に押入れに隠れたあの時から、亮ちゃんは急に冷たくなった。
あの時のあれが何だったのか?
本当は僕、気付いていない訳じゃなかったんだ。ただ、その意味が分からなかった。
あの後、程無く亮ちゃんはご近所グループから遠ざかった。
僕は「淋しい」と言うよりムカついていた。
(なんだよ亮ちゃん?わけ分かんないよ!!)
子供同士で喧嘩して、絶交なんて言葉が流行っていた。
僕たちは絶交した覚えなんて無いけれど、気が付くとそれに近い関係になっていた。
斜めお向かいのドアの前に立って呼び鈴を押す事が、いつの間にか、とてつもなく難しい事になっていた。
──こんなに目と鼻の先に住んでいながら、会えないとなったら顔も見られない現実に驚いた。
何度も言う。
淋しくなんてない!
ただ無性に腹立たしいだけ!
僕は、中学校に通うようになればごく自然な形で亮ちゃんと顔を合わす事になるだろう、と考えるようになっていた。
わざわざ僕の方から呼び鈴を押すのではなく、たまたま校内で鉢合わせするのだ。
(理由も分からず、ただ怒っている僕のプライドも保たれる)
「やあ、理久」
「あれ?亮ちゃん?久し振りだね」
──って、そんな自然な形での再会が好ましい。
そしてきっと、亮ちゃんの方から笑い掛けてくれる。
「理久、悪かったな」って──。
待ち伏せなんかじゃない。僕はそう言う機会を待っていた。
羊のように、ただ静かに待っていただけ……。
再会は意外と早かった。
僕は亮ちゃんのクラスを知っていたし、ごく自然な通り道も知っていた。
え?調べた訳じゃない。
ただ、僕の耳に情報の方から入って来ただけ。
重ねて言うけど、待ち伏せじゃない。
その場所で僕は、なんとなく立ち止まっていたかっただけだから──
「亮ちゃん!」
(あ、僕の方から声を掛けてしまった……)
亮ちゃんは僕の方に向き直って、僕を確認した途端に目が泳いだ。
「理久……」
僕は亮ちゃんに飛び付いてしまった。まるで遊び相手を見つけた仔犬のように。
「亮ちゃん久し振りだね。ずっと会えなくて淋しかった」
(ええっ?!僕は何を言ってる?淋しくなんて絶対にないぞ!)
そんな心とは裏腹に、僕は満面の笑みを溢していた。
(あれ?亮ちゃん……小さくなった?)
僕がそう思った途端、亮ちゃんが言った。
「お、おい理久、おまえでかくなったな……」
「え?あ、この頃身長が伸びてるんだ。波奈も追い越したし……」
(あれ?僕の方が大きくなってる)
亮ちゃんがぷいっと目を背けた。
「授業の前に用事済まさなきゃならないから、またな」
「またなって、いつ?……また、前みたいに遊びに行ってもいい?」
僕は、べつに亮ちゃんの素っ気ない態度に悲しくなった訳じゃない。ただカチンときただけ。
「もう俺は3年だから、高校受験だから、理久なんかと遊んでられないから」
って、亮ちゃんは冷たく僕を突き放した。
─────「亮ちゃん……病気が心配だから僕のお〇ん〇んを時々診てくれるって言ったじゃないか。僕のお〇ん〇ん、もう回りに毛が生えてるよ?亮ちゃんになら、また僕のお〇ん〇んをいじられても平気だよ?」
なんてゲイ・ポルノ(ショタ版)のような台詞をかましてやるくらいに手練手管に長けていたなら、僕たちのその後は全く別物になっていたのかも知れない。
──けれど、もちろんその頃の僕にそんな大胆なエロ台詞が言えるはずもないし、そんなこと頭にも浮かばなかったのが当たり前。
────現実は、そそくさと立ち去る亮ちゃんの後ろ姿を為す術もなく、ただぽかんと見送るだけだった。
その後も何度か偶然に、もちろん待ち伏せなんかじゃなく偶然に何度か会ったけれど、亮ちゃんはいつも落ち着かない様子で全く僕に取り合ってくれない。目さえ合わせてくれない。
(亮ちゃんどうして?)
僕はムカムカと腹が立って悔し涙が溢れそうだった。
そう、僕は悲しんでいるんじゃない!頭にきているんだ!!
やがて僕も、NHKコンクールに向けて合唱部が忙しくなってしまった。小学校の合唱団と違い、中学校の合唱部では伴奏者不足だったから即、正伴奏者へ就任だった。
そのうち3年生は本気の受験シーズンに入り、近寄りがたい雰囲気のままに亮ちゃんは卒業してしまった。
結局亮ちゃんとは疎遠なまんま。
でも、僕は気付いている。
亮ちゃんは、僕のことが大好きなんだ。
だってかくれんぼの時の、あの時のあれは、──キスだったから。
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このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒
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私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久
⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️
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