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🌈4「ライト文芸大賞」
応募期間=立ち読みキャンペーン 🧒


📔小説投稿サイト
「アルファポリス」において
「歴野理久」のペンネームにて
私小説「僕のこの恋は何色?」
──を連載中です。
 この度この拙作をアルファポリスの小説コンテスト
🌈「ライト文芸大賞」にエントリーしました。

 つきましては
その「応募期間キャンペーン」として、「長編全300回」の中から、
自選の「96回分」を短期連続掲載致します。


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 これはフォロワーの皆様には今更の内容でして、毎日3回の更新は目障りで鬱陶しいとは存じますが、
これ全て「新規の観覧者」の目を引こうとの思惑です👀

 要するに「新規開拓キャンペーン🪓」なのです。

 お馴染みの皆様方にはお騒がせとなりますが、何卒ご理解いただけますようお願い致します🙏


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 長編小説の中から抜粋の
「エピソード集」ですが、この前後に興味が持てましたら
是非「アルファポリス」本編の方へお越し下さい。
 
 リンクは最後に貼ってあります🍀

✴️掲載期間=4/28~5/29
✴️更新=毎日0時、8時、16時
《フォロワーの方にはお騒がせとなります。重ねてお詫び致します》


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✨今回のお話はこれです✨

No,14 トーマとジルベールの愛
【これは現在のお話】

 こんにちは、現在の理久です。   
 ついにこれを語る時が来ました。僕のその後の人生に多大なる影響を及ぼした作品。
 萩尾望都「11月のギムナジウム」 

 僕にはこれを読んだ明確な記憶がありますが、果たしてそれが発表後、どれくらい経ってのことかは定かではありません。
 多分僕が小学校2~3年生くらいの頃だったと思います。

 当時はまだ自分がゲイだとの自覚はなく(当たり前だ)同性愛と言う概念もどれだけ理解していたか全く覚えていません。
 そして肝心なのは、この作品が必ずしも「少年愛」あるいは「同性愛」を描いた作品ではない、と言うこと。
 なのにどうして、時にこの作品がBLの草分けみたいな言い方をされるのだろう?

 そこが不思議と言えば不思議なのですが、何となく分かるような気もします。
 僕の私見として言えるのは、少女漫画において少女が登場しない。そこは少年だけの閉ざされた世界── 
 そして僕はその世界の中に、当時はまだ認識もしていなかっただろう「少年愛」と言うニュアンスだけを敏感に嗅ぎ取っていたのではないかと思うのです。

「ポーの一族」──主人公のエドガーにしてもその相手役のアランにしても、明確に「同性愛」との表現は一切されていない(ように思うのですがどうでしょう?キスシーンのひとつくらいあったのでしょうか?) 
 ただ、あの二人の醸し出すニュアンスについては「11月のギムナジウム」を読んだ者ならすんなりと受け入れる事が出来ただろうと思うのです。

 この頃の萩尾望都はとんとん拍子で代表作です。
 さらに「トーマの心臓」が連載開始。ついに明確に「少年愛」が描かれました。
 この頃になると、僕も確か高学年になっていたと思います。

 この「トーマの心臓」と言う作品を、僕はこの機会に読み直してみました。(豪華装丁の愛蔵版を所有しています)
 ところが──実は今の僕が読むとまるでちんぷんかんぷんなのです。これを小学生の僕がどれだけ理解していたのか?

 おそらくは思春期の鋭い感受性の為せる奇跡であったのではなかろうか?と──。
 もう、あの頃の繊細な思考を無くして久しい現在の僕では、とても手に負えない、解読不能とも言える作品なのです。

 この頃の少女コミック誌上は空前の同性愛ブームでした。
 名香智子の「美女姫シリーズ」、岸裕子の「玉三郎シリーズ」など、同性愛をラブコメにした作品も非常に多い内容でした。
 出版していた小学舘、「大丈夫なのか?!」状態です。

 そして、ここに来て僕を驚かせた事柄がひとつ。
 なんと少年愛の草分けとも言われる「風と木の詩」が、実は他と比べて随分後発だったと言う事実です。
「トーマの心臓」に遅れて2年後の連載開始でした。

 何となく僕のあやふやな記憶では「トーマの心臓」と「風と木の詩」は同時期に連載されていたように思っていたのですが、それは大きな間違いでした。
(あるいはトーマを遅れて風木と同時期に読んだのか?その辺の記憶は曖昧だ)

 こうして僕は、少女漫画の少年愛ブームに乗じて「同性愛」と言うものを明確に意識しました。
 いずれそれを自覚する僕にとって、「同性愛は美しい」との啓蒙を受けた事は貴重でした。

 そして僕は、どちらかと言えば萩尾望都派だったと思います。
 竹宮恵子の「風と木の詩」は同性愛のハードルを下げると言うよりは内容が深刻過ぎて、むしろ少年愛の特殊性を強調した作品になっていると僕には思えました。
 ドイツの寄宿舎にはシンパシーを感じたのに、フランスの退廃した上流階級には全く同調出来なかったのです。

 その違いは一体何だったのか? 
 それを自己分析するには、僕はあまりにも思春期の繊細かつ鋭敏な感性とは、全くもって縁遠くなってしまった。
 もう無理です!

 ただ以前にもお話した通り、この二氏の描いた漫画により僕の同性愛に対するハードルがぐんぐん下げられたことは紛れもない事実なのです。
 トーマとジルベールの愛──
 この二氏の漫画と出会っていなかったら、いったい僕はどうなっていたのだろう?と、真剣に思わざるを得ません。

「ゲイのBL嫌い」は確かにあると思います。
 でも──これが有ったから今が有ると、僕は謙虚に思いたいのです。


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 このお話は抜粋となります。前後に興味が持てましたら本編の方へお越し下さい🧒


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私小説「僕のこの恋は何色?」
~ゲイとして生きる僕の道のり─────────歴野理久


⬇️本編はこちらからどうぞ⬇️


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