小説
「僕のこの恋は何色?」
【  あとがき  】

 こんにちは、現在の理久です。

 僕の拙い小説に最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

 おそらくネットと言うものが無ければ出会えなかった皆さん。
 いつも「コメント」や「いいね」を下さる皆さんと、そしてその後ろには何百人ものネームさえ知らない人達がいます。

 そして僕から言わせて頂ければ、互いに顔も名前も知らない同士だからこそ、こんな恥ずかしい人生を語れる。
 →それが全てです。

 よく回顧録を自費出版して親類縁者に配る方もいらっしゃいますが、互いに見知っている訳ですから多少はオブラートにくるむでしょうね。
 いやむしろ「綺麗事」のオンパレードになってしまう恐れがあります。
 僕だったら(ゲイだし)何も書けませんね。

 ある日突然、見切り発車した企画でした。
 とにかく「回顧録」なのだからヤマもオチもありません。ただ思い出すままに書き散らかせば何とかなる!と始めたのです。

 ところが書き始めて直ぐに気が付きました──これは人生の反芻なのだと。

 若い頃の記憶は自分ではしっかり覚えているつもりでも、いざ文章にしようとするとあちこち時系列が乱れていたり人間関係に矛盾が生じていたりと、案外あやふやで頼りないものである事に気付きます。

 そしてそれを人様に読んで頂くなら、最低限意味の伝わるものにしなければなりません。
 そこには無くした記憶を想像したり、忘れた感情を復活させたりが必要で、若干のフィクションは避けられません。
 
 僕はそれで良いと思います。
「実録」ではなく「小説」とした理由はそんなところにもあります。

 書く事によって若い頃の記憶が瑞々しく彩られ、新鮮な感覚で蘇ります。
 結果、人様に読んで頂く以上に自分自身の糧となりました。

 この小説の「下書き」とも言える「ジム・シリーズ」は後先も考えぬ覚え書きでした。
 今回は時系列を整え、多少の演出や脚色も添えて「小説」として整えました。つまりエンタメに寄せたフィクションも含まれる、と言うことです。

 何より一番のフィクションは理久の容姿でしょうか。
 やはり主人公は魅力的でないと話を引っ張れないと思い、作中で何度も「きれい」とか「かっこいい」とか言わせています。
 実際の僕は色が白くてひょろりと背が高いだけで、実際は平凡なコメディ顔ですのでご勘弁ください。

 また、かねがね僕はYahoo時代からこのブログに至っても
「自分は面くいではない」と言い続けていたのですが、こうして振り返ってみたら
「ジュン」
「浩一」
「隼人」
「夏生」
 と、僕が深く付き合った人達はみなさんイケメンばかりじゃないですか?!

 ありゃりゃ、
 これどう言うこと?
 僕が自分を「面くいでない」と思い込んでいた理由は、ひとえに亮ちゃん一人のせいではあるまいか?

 いや、それだけ僕の意識の中で、亮ちゃんと言う存在が大きかったのかと改めて気付きました。
 幼馴染み恐ろし!

 もしあの時、
 あの大学生の頃、
 亮ちゃんと別れずにあのままずっと続いていれば、
「僕のこの恋は亮ちゃん色」になっていたのかも知れません。

 でも、結果として僕の恋は夏生色でした。
 夏生との出会いを幸運と思い、彼に感謝しています。

 人生って分からない。
 毎日が取捨選択の繰り返しで、結果として今の自分が有るんですね。

 これからの人生も長いです。
 この自分史を書き上げてからと言うもの、
「毎日を大切に生きて行こう」
 と、改めて強く思うのです。

 途中、何度か息切れして投げ出したくもなりましたが、完走出来てとても嬉しいです。
「脱稿」と言う言葉が見に染みます。

 最後まで寄り添って頂いて
ありがとうございます。

小説
「僕のこの恋は何色?」
────────全300回

完結しました!

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