昨晩は、東京ドームまでKISSを観に行って来ました。

前回の来日時に「これが最後の来日公演!」と銘打っていたのに、その後コロナ禍になって世界ツアーの日程全般が延期になったがために、「一夜限り、まさかのアンコール来日公演!」とのことで、また来ちゃったものです。。

ショーの内容は、このバンドらしい、いつもの予定調和的なものではあったのですが、以下のような点で少し新鮮味もありました。

•ステージ脇に、どデカい各メンバーの彫像的なもの(バルーン?)を設置していた。(但し、その大きさはGeneとPaulのものに比べ、TommyとEricのものは少し小さめだった。)

•パイロの音が、ホントに爆発が起きたのかと思うくらい、やたらデカかくて、驚かされた。

•長いこと演ってなかった「Makin’ Love」を演っくれた。

•「Doctor of Love」のエンディングでGeneが「I am the doctor of love!」というセリフをキメる前に、PaulとTommyによるミニギターバトルのようなものが挟まれた演出になっていた。

•ステージ上のバックドロップに、70年代の古い映像を使用して、”End of The Road”ツアーっぽい雰囲気を作り出していた。

問題のPaulの声ですが、今回は前のショーから日数が空いていたためか、喉の調子が少しはマシな感じではありましたが、往時と比べて声に伸びや力強さがなくなっているのは明らかで、一部の曲では事前に録音されたテープを使用していたのではないかと疑っています。まあ、でもまだ身体は元気なようで、吊下がりロープによるステージ移動も含めて頑張ってくれていましたので、そのありがたいお姿に免じて、許すことにしましょう。

Paulと比べると、Geneはまだ声にも余裕がありましたね!しかし、「God of Thunder」の見せ場では、落下リスク回避のためなのか、今回は、宙吊りワイヤーを使っての天井登りは止めて、台に乗った状態から台ごと持ち上げる方式に変えていました。

ド派手なショーをロック業界に持ち込んだKISSの功績は偉大であり、今回のショーも十分に楽しませてもらいました。(アリーナの中央くらいの割と良い席だったので、あまり文句はないですが、チケット代は結構高かったです。。)ただ、これまでの経緯からして、今回がホントに最後の来日公演なのか疑いがあるせいか、観客だけでなく、当のバンドメンバー達も、ショーの終わりになっても、あまり感傷的な雰囲気にはなっていなかったです。

(私も他人のことは言えませんが、)このバンドのファンはグッズ大好き人間が多く、グッズ販売に並んでいる人の列が凄まじかったし、1回ショーをやるだけでも結構なお金が動くのでしょうから、たとえバンドメンバー自身はもうツアーを止めたくても、周りでぶら下がっている人達がなかなか止めさせてくれないのではないかなという気がしました。

なお、先日MSGを観たばかりの中野サンプラザの時と比べて如実に感じたのですが、やっぱり東京ドームは音響悪過ぎです(>_<)  昨晩のショーでは低音が結構効いていたのですが、それがドーム内でブンブン反響してしまって、煩わしかったです。もしこれからもまだコンサート用に使うのであれば、より最近出来たドームを見習って、東京ドームももう少し音響を良くする改良工事を施してもらった方が良いのではないでしょうかね。。