jillさんのブログ -47ページ目
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めくるめく

とにかく今はベッドの上。

育った街に訪れたことに一番疲れた気がする。
自分で行きたいと、それも明け方の帰途に言い出したんだけど。
人の母校なんて見たって面白くもなんともないと思うんだけど。
とかげをとった路地とかざくろを食べた石の山とか、いちいちを嬉々として説明する躁気味のあたしに、ただ笑って頷いてくれた男の子には素直に感謝してる。
あたしの心からの気まぐれに、くそ真面目に付き合ってくれたことに泣きそうに喜んでる。
小さい頃の街は、身体ばっかり大人なあたしには窮屈すぎて、息苦しいような気がして。
センチメンタリズム?
生えすぎた緑にうずもれた古い公団なんかが、新しくも醜い建築物に侵食されている様は、なにもかもちぐはぐすぎて気持ちがわるかった。
車から降りてしまったらあたしはどうにかなってしまいそうだったから、逃げるように家に帰った。
いろんな興奮でねじのゆるんだあたしは、あたしを甘やかす男の子に甘えてしまう。
心をゆるしてしまう。
心を覆う、モラルやら見栄やら礼儀までもなくしてしまったあたし。
加えて些細なことに敏感になっているあたし。
なにもかも感じた事を感じたままに知らせてしまう。
紋白蝶はしじみの様だ。
アイラインだけよりはファンデーションだけのお化粧の方が素敵だ。
どんなに疲れて帰ってもストッキングは脱ぐ。
始めて感じた殺意について。
この街にはいい男がいない。
通学路の銀杏並木の坂道の美しさ。

こんなとりとめのない話を、更にくだらない例え話を交えながら。
あたしは、例え話で捕捉をする自分が嫌い。
だらだらしていて、うまいこと言って、理解させるとペテン師の気分だ。
言葉なんていうニュアンスの限定されたもので伝えようとするからいけないの。
でも音楽や絵画なんていう自由すぎる表現はあたしの手に負えない。
ありがとうと好きを伝えようとして抱きしめると、嫌われるかも知れないから、頭を撫でてみた。
違うのに。
相手が男の子だとどこまでしていいのか迷う。
あたしは彼氏を好きで、それとは違う好きを伝えたいのに。

くたびれてきたのでこのへんで唐突に終了します。
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