この頃やっと子供が小学生になり、
本格的に働き始めました。
でも小学生ママは思っていた以上に忙しかった!
映画での現実逃避は続きます。笑
花様年華 In the mood for love
2000年中国 ウォン・カーウァイ監督
マギー・チャンの折れそうな細いウェスト、
体にすいつくように美しいチャイナドレス。
トニー・レオンの抑えた激情と、
悲しいまでの禁欲。
1960年代香港の独特の懐古色が、
私たちを禁じられた恋のムードに引き込む。
狭い視点から覗きみるような、
ふたりのあやしい物腰。
触れるか触れないかの指先。
まわりくどい会話。
なにもかもがじれったくて、
不思議な感覚を呼び起こす。
謎を残したラスト、
木の穴に秘密をささやくトニー・レオン。
このやるせなさが、いつまでも続く喜び。
MONA 彼女が殺された理由
Drowing Mona
2000年アメリカ ニック・ゴメス監督
アメリカ東部の小さな町で殺された
主婦モナ。
彼女を憎んでいるものは町中に大勢いた。
どんどん暴かれる小さな町の
汚れた人間関係。
殺されたモナにベッド・ミドラー、
彼女を取り巻く隣人たちに
ネーヴ・キャンベル、
ケイシー・アフレック、
ジェイミー・リー・カーティス、
ダニー・デビートと
一癖あるキャストが、思いきり時代に
取り残された悩めるアメリカの住民を
演じきる。
ファッションに髪型、
セリフのひとつひとつまでが
恐ろしく時代遅れで田舎臭くて、
目を見張ってしまう。
特にジェイミー・リー・カーティスの
蓮っ葉なウェイトレスは見事のひとこと。
誰がモナを殺したのか、という謎解きよりも
俳優陣のなりきりぶりと
徹底したロケーションがみどころ。
小さな田舎町ほど秘密がいっぱい、面白い。
リトル・ニッキー Little Nicky
2000年アメリカ
スティーブン・ブリル監督
アダム・サンドラー演じるニッキーは、
地獄の魔王の末息子。
兄の策略で姿が無くなっていく
魔王を救うために地上に旅に出る・・・
ってこんな設定だけでもバカバカしい!
嬉々として魔王を演じる
ハーヴェイ・カイテル、
その妻で天使がリーズ・ウィザースプーン、
長男がリス・エバンス、
アダムのガールフレンドは
パトリシア・アークエット・・・
タランティーノに、オジー・オズボーンと、
カルトで豪華な出演者に、
最新鋭のVFX、
あまりにもバカバカしすぎるナードな笑いに
ただただひれ伏すだけ!
オタクだけど、かわいくて純な
ニッキーにやられました。
アダム・サンドラーが大好きなる事請け合い。
こういうの作れるのって、やっぱり
ハリウッドなんだなあ。
メルシィ!人生 Le Placard
2000年フランス
フランシス・ヴェベール監督
リストラ寸前の会社員ビニョンが、
苦肉の策で自分はゲイ!と嘘をつく。
たちまち広がる噂と勘違い。
結果、ビニョンは立ち直り、人生を取り戻す。
その過程を独特の笑いとペーソスで
みせてくれる。
ビニョンの嘘で右往左往する周囲が、
本当におかしくて終始クスクス笑い。
当の本人ビニョンがいたって普通なだけに、
その笑いは増幅されるのだ。
秀逸なのがド・パルデュー演じる
サンティニ部長!
類まれなるコメディセンスをみせてくれる。
ゲイのオヤジを誇りに思うビニョンの息子もいい!
嘘と噂と勘違いが絡み合って生まれる最高のコメディ。
イル・マーレ Ile mare
2000年韓国 イ・ヒョンスン監督
海の上に浮かぶ様に建てられた
「イル・マーレ」という名前の家。
1997年にそこに住む男と、
1999年に住んでいた女が
同じひとつの郵便受けを介して、
手紙のやりとりが出来るようになる。
お互いに想いは募っていくが、
時の隔たりが二人を遠ざけてゆく。
絵画の様に美しい映像と、心に染み入るBGM。
切ない、とても切ない、
そして夢のようなストーリー。
絵空事とわかっていても、
先を追わずにはいられない。
主演ふたりの魅力もさることながら、
一番の主役はこの「海」という名前の家。
マテリアル・ウーマン Saving Silverman
2001年アメリカ デニス・デューガン監督
恋人の尻にしかれる親友を取り戻そうと、
おバカな2人が大奮闘。
我らがジャック・ブラック、
ステイーブ・ザーンの最強バカコンビと、
愛すべきお人よしジェイソン・ビッグスが
こよなく愛するのはニール・ダイアモンド。
ニールの扮装でニールの追っかけ、
路上ではニールのパフォーマンス。
それだけでもかなり笑える上に、
高慢な親友の恋人役で、
売り出し中のアマンダ・ピート。
かなりいっちゃってる役だけど
こんなに弾けて大丈夫?
JBの口癖はやっぱり「DUDE!」
かなりお下劣、でも確実に笑えます、
面白いです。
でも日本未公開。
シッピング・ニュース The shipping news
2001年アメリカ
ラッセ・ハルストレム監督
自分を押し殺して生きることを
余儀なくされた男の再生の物語。
人には「住むべきところ」が
あるのではないだろうか。
その地に出会えたことは
幸せなのではないだろうか。
ルーツ・親子兄弟の絆・幼少期のトラウマ。
背負って生きるものはみな同じ。
その中でどうやって自分を見つけるのか。
閉鎖的で現代から隔離されたかのような
場所が舞台となることが多い
ハレストレム監督。
今回もニューファウンドランド島の
荒涼とした大自然が圧巻。
吹雪の中を家を引いて旅をする
一族の情景が忘れられない。
女はみんな生きている CHAOS
2001年 フランス コリーヌ・セロー監督
夫との仲も冷め、息子には疎ましがられ、
張りのない毎日を送る主婦エレーヌ。
ふとした偶然から、昏睡状態の
娼婦ノエミの面倒をかってでる。
ノエミの身辺にはうさんくさい男達が
つきまとい、エレーヌもどんどん
スリリングな世界に足を踏み入れていく。
かっこよくて、面白くて、スリリングで、
爽快!
みている間に微塵も退屈しなかった。
もちろん、ただ面白いだけではない。
いろんな要素がつめこまれた、
極上のドラマにしてエンターテイメント。
男と女、妻と夫、息子と母、老人の孤独、
女の友情 、家族のかたち、精神の自立、
そしてパリの娼婦の現実・・・
いろんなモチーフを混在させて、
調和させて笑わせて、
そしてドキドキさせて、
最後に感動で締めくくる。
み終わった後、
胸のすくような幸福感に包まれることは
間違いない。







