バグダッド・カフェ Bagdad cafe
1987年 パーシー・アドロン監督
人種も生き方も全く違う二人の女性が、
カリフォルニア・モハヴェ砂漠の
ドライブインで出会い、
揺るぎ無い友情を育む。
そして殺伐とした周りのすべてを
やっぱりこれは私の生涯の一本。
バベットの晩餐会 Babett's feast
1987年 ガブリエル・アクセル監督
19世紀後半、
デンマークの小さな漁村で、
敬虔なルター派の教えを守り、
つつましく生活する老姉妹。
そこにフランスから亡命してきた、
バベットという謎の女性。
前半の姉妹のエピソードは心に温かく、
後半の興味を掻き立てられる展開は
意外性と昂揚感に満ちている。
「芸術家に貧しい人はいない」と
語るバベットが、凛々しく美しい。
潮風のいたずら Overboard
1987年 ゲイリー・マーシャル監督
ゴールディ・ホーンとカート・ラッセル夫妻の、
息もぴったりな爽快ラブ・コメディ。
最高に高慢ちきな大金持ちの女が、記憶喪失に。
彼女を嫌うやもめの子沢山大工が、
仕返しに身柄を引き取る。
高飛車で超嫌な女のゴールディの、
演技と過剰なファッションも笑えるし、
貧乏生活に身をやつすゴールディの、
愛に満ちた変貌振ぶりもまた楽しい。
どんどん雑にたくましくなっていく姿、
子供達と気持ちが通っていくところなど、
わくわくしながらその魅力に浸れる。
記憶が戻ってからも、ビールの栓を机で抜くシーンが好き。
ペテン師と詐欺師 だまされてリビエラ
dirty rotten scoundrels
1988年アメリカ フランク・オズ監督
リビエラの風光明媚な土地と、
二人の小悪党。
だましのテクニックを競い合い、
お互いに足を引っ張り合う。
たくさんある詐欺師ものの中でも、
特にこの作品が好きなのは、
マイケル・ケインとスティーブ・マーティンを
一緒にみることが出来るから。
アメリカ人とイギリス人、
紳士と俗人、 全くタイプの違う二人が、
繰り広げるスティングの数々と
最後の大どんでん返し。
何度みても大笑い。
レインマン Rainman
1988年アメリカ レビー・ロビンソン監督

ダスティン・ホフマンの名演技があまりにも有名、
トム・クルーズ演じる奔放な弟が、
自閉症の兄と過ごす時間の中で、
肉親の愛に目覚めていく過程は心に響く。
何よりも私がこの作品を好きな理由は、
ロードムービーとしての素晴らしさだったりする。
オハイオからラスベガス、
緑や青空をフロントガラスに映しながら、
一風変わった兄弟の旅が続く。
心が通じ合えた後の、この旅の終末は切ない。
だが、彼らは次に会う時を心から待ち遠しく思い、
もう一人ではないという幸福感を得ることが出来た。
ホフマン納得のアカデミー主演男優賞だが、
自らも難読症を克服したというトム・クルーズの、
さりげなく渾身の演技が印象に残る。
バックマン家の人々 Parenthood
1989年アメリカ ロン・ハワード監督
スティーブ・マーティン扮する
バックマン家の長男ギルを中心に、
様々な問題を抱えるこの一家の
ペーソス溢れる物語。
完璧な親になろうとすればするほど、
空回りするギル。
個性的で勝手な兄弟たちと、その娘や息子。
次から次へと巻き起こる事件に
頭を抱えるギルだけど、
その描き方はあくまで温かくユーモラスで、
ロン・ハワード監督の優しさが伝わってくる。
演技巧者が勢ぞろい。
若いキアヌ・リーブスやホアキン・フェニックスも
かわいい。




