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私はリリーフランキーさんの『東京タワー』を別にすれば、村上春樹さんの小説と阿川佐和子さんの爆笑エッセイくらいしか、あまり熱心に読んだことがない。と思う。(私は阿川佐和子さんが大好きで、檀ふみさんとのトークショーを見に行った程だ)
ちいちゃい時から「本は読まないけど書く」子供だった。もっと色々読んで糧にすりゃいいのに読まずに食べた。ぁ、いや、読まずに書いた。
そんなこんなで実際、現代っ子なもんで、あまり熱心に本を読めないオンナ故に、何年も読み続けている本がある。と言うか読み終わらない本がある。『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹さん。
長い。
途中で休憩(と言っても数か月の休憩)すると、最初を思い出せなくなって、1から読みなおす。上中下の下まで行ったのに、忘れてまた読みなおす。くぼちんが「最後すごいよ、鳥肌もんだよ」と言うから、余計慎重になる。(私ったら大体の映画を理解出来ないオンナなので、この本の最後が鳥肌立つほど理解出来なかったらどうしようとまぢで心配になる)
しかも村上春樹さんの言い回しファンの私てきには、言い回しにいちいち感動してるからとにかく読むのが遅いので何年も読み終わらないが、今回ばかりは内容を覚えてるまま「下」の真ん中まで来た。こうなったら一気に行きたい。もうすぐ鳥肌もんの快感が待っている。そう思うだけでウキウキと少しばかりの達成感が…
思い返せばマックで二時間半読み続けた時、斜め向かいにアダモちゃんギャルのカップルが喧嘩してたな、とか色々な思い出が込み上げて来る。
ふりだしに戻りませんように。