JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


梅雨の時期のツアーは初めてです。
週末に雨が降ることは最初からわかっていました。


現地は小雨かも。ひょっとしたらやんでくれてるかも。
淡い期待は見事に打ち砕かれ。朝から注意報が出るほどに雨。雨。雨。雨。。。


南相馬以外の場所では、雨が少しでも降れば中止になるのが通例なのですが
南相馬はボランティアがなかなか集まらず、作業が遅れている事もあって
雨でも中止になりません。


南相馬原町区にあったボランティアセンターは、6月から小高区に移動になりました。

南相馬小高区は原発から20km圏内にあり、4月までは立入禁止のエリアでした。
立入禁止された今でも、日中のみ立入が許可されただけで、宿泊禁止のエリアです。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


南相馬道の駅で作業の支度を整えてから、一路ボランティアセンターへ向かいます。


その道は次第に車が減り、草が生い茂るようになり、
「原発20km」のラインを越えてからは、他の地域にはない光景になります。

主要道路である6号線も含め、内陸約2kmまで津波が押し寄せた場所です。
一次的に集められた流出物の小さな山が、片づけれらる事無くあちこちに点在しています。
流出物を集める際に使っていただろう重機が、いたるところで錆ついて捨て置かれています。


人が入れなくなった場所。
自衛隊や警察が最低限の捜索を行った場所。


そのままの状態で、1年以上が経過し、草が人の背丈以上に伸びて広がっています。
元々水はけがよくなかった場所らしく、地盤沈下をしたこともあり、
一面に雨水がたまり浅い池がどこまでも続いているような光景。。。


更に道を進むと、


津波によって流され着いたままになっている車。
津波の被害にはあっていないのに、閉まっているお店。
被害にあった信号が建て直されていたものの、誰も通らない交差点で
無機質に点滅する姿は本当に異様。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~



そんな中JILCAがマッチングされたのは「側溝泥だし」!!

覚悟はしていましたが、屋外作業です。
今回のツアーはガテンボランティアベテランのメンバーがほとんどでしたが
雨の中屋外作業をした事がある人は少ないのです。
無理をしないこと、みんなで確認をして作業に臨みます。


作業場所は、津波が運んだヘドロがつまった側溝。
次々に降る雨は側溝に流れこめずあふれ、道路に川を作っています。
スコップをいれても、何かに当たる。皿に瓦、落ちてしまった側溝のふた。

これは手ごわい。

本当に手ごわい。。。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


ガテン作業ベテラン勢が率先してひっぱり、側溝作業は初めて、という人も見よう見まねで、
最初こそ、ぎこちなさがあったのですが、次第にチームワークが増していきます。


ふたを外す人。泥を道路にかき出す人。
道路の泥をネコ(←道具の名前です)に積んで畑に運ぶ人。ふたを戻す人。

お陰でたった一日で思った以上に進みました!!!

雨の中の作業で体力が大幅に奪われたかと思いますが
参加されたみなさま、本当にお疲れ様でした!!!!!