2日目の活動は、気仙沼大島でした。
フェリーで行かなければならない大島。
何度行っても、いい島です。
3000人ほどが住む島で、全員が顔見知り!!・・・とまではいかないまでも
元々島に住んでいた人が、島内の仮設に入っているので、
「周りの人を誰も知らない」という事はほとんどないようで、
そういう仮設の雰囲気は他の場所の仮設とは少し違いを感じます。
結束力があり、雰囲気が明るいなと感じることもあります。
それでも、以前に比べると少しずつ仮設の雰囲気が変わってきていました。
大島の仮設に限りませんが、
最近は仮設に空き部屋がぽつぽつと見られるようになってきました。
次の住む場所が決まり、新たな一歩を踏み出した方が出始めているのです。
大島の場合、「気仙沼市内(本州側)に家を建てた」という方も少なくないようです。
島を出た方には、少なからず負い目みたいなものを感じているようです。
「被災前はゴルフやテニスをしていたけど、今はとてもじゃないがする気分になれない。
ボランティアに家を片づけてもらい、自分たちだけ島を離れ、遊ぶのは気がひける」
少しでも元の生活を取り戻してほしい。
そう思うのですが、そんな簡単な事ではないのでしょう。
仕事を見つけ、家を建てて仮設を出れたとして、それでもまだ心の深くに抱えているものがあるのです。
一方で、仮設に残って暮らしている方がいるのもまた事実です。
空き部屋が目立ってくるようになり、だんだん仮設が寂しくなるのが傍目にもわかります。
そしてもう間もなく、仮設の統廃合が始まるでしょう。
入居率の低い仮設は廃止され、残っていた方は他の仮設への引越しを余儀なくされます。
せっかく仲良くなった近所の方と離れ離れ。
また、知らない人だらけの輪の中に放り込まれ、一からご近所づきあいが始まります。
仮設を出るめどが立たない人は、それが何度も何度も繰り返されます。
だんだんと人付き合いが億劫になり、引きこもりがちになり、「孤独死」につながっていきます。
JILCAはそんな事態の防止に少しでもお役に立ちたい! と考えています。
JILCAの活動は効率が悪い、という方もいらっしゃいます。
マッサージ師を一人現地に雇って、日常的にマッサージを受けてもらう方が効率的だと。
それは、事実でしょう。
それでもJILCAはその方法をとりません。
「離れた場所から」 「お金をかけて」 マッサージやカフェをしに「訪れてくれる人がいる」事に
心理的な意味があると信じて活動しています。
忘れていないよ。また来るよ。
義務的ではないその約束に、再会を楽しみにまっていてくれる方がいらっしゃいます。
JILCAは「仮設がなくなるまで」を目標に、活動を続けていきます。
今後とも、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
Special Thanks
・30days Album 様
その他大勢 様