もう一か所は、JILCA2回目の訪問になった場所でした。

前回訪れた時は、JILCAが初のイベントという事で大変たくさんの方に集まって頂けた場所です。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


今回、この後、どこかにお出かけになるのかと思う位の"おしゃれ"をしてらしたので聞いてみると
「マッサージが来るってきいたからよ!みんなとお茶を飲めるし楽しみにしてたのよ!」と。
そんなみなさんのお言葉や姿に、こちらまで嬉しくなりました。


ひとしきりお話をされて、帰られる際に、お茶うけのお菓子をほんの少しですがお土産に差し上げた時です。
その小袋を見て、しみじみと仰いました。
「震災直後なら、これは3日分の量よ。。。」


目の前で笑って過ごしている方々が、辛い目にあい、今もなお困難が続いている事。
ときどき忘れてしまいそうになります。
あまりにも皆さんが元気で明るいので。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


被災から1年以上が経ち、中には「もうボランティアは必要だろう」と思う方もおられるかもしれません。
けれど、JILCAでは必ず参加者にこう伝えます。


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知らない人が訪ねてきたら、自分を心配してくれる人の前では、
気を使って元気なふりをしませんか?
みなさんの前では元気にしていても、夜眠れないという方がいる事を忘れないでください。


被災された方に「かわいそうな人」として接しないでください。
我々では想像もつかないほど大変な辛い目にあいながら、それを乗り越えようとしている、
人として「尊敬」に値する人だという事を忘れないでください。

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JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


初めてボランティアに参加し、初めて被災された方と話をする事になったメンバーの感想です。

「どう接していいのか分からなかった。何を話せばいいのかわからず怖かった。
 でも事前に言われていた事の意味がわかった。
『はれもの扱い』するんじゃない。一人の人として接すればいいんだ。」


仮設での活動は、ハードルが高い、と思われる方も多いようですが、
そんなに気負わずとも、ただ目の前の方のお話をまずは聴く事で十分です。
子供たちと一緒に遊ぶのも、大切な活動の1つです。

時には、「説明書の字が小さくて読めなくて」という方に、カメラや血圧計の使い方を説明してさしあげたりもします。

特別なことではなく、目の前で必要とされていることに、心をこめて対応すれば、それで十分ではないかと考えています。

JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


それでもやっぱり心配な方は、アクセサリー部隊やランチ部隊での参加はいかがでしょうか?
一緒に何かを作っていると不思議と話は弾みます。


ボランティアにはいろんな形があります。

一人ひとりが、自分にできることを少しづつ始めてもらえると嬉しいな、とJILCAでは考えています。