牡鹿では、まだ、ガテン部隊の出番があります。


訪問前に現地に確認したところ、活動内容は「海岸の清掃」でした。


そのつもりでメンバーが現地入りしたところ、当日朝に依頼されたのは「土嚢づくり」。

これからの梅雨に備えて、古い土嚢を新しいものに替えてきたい、とのことでした。


メンバー全員がすっかり力作業をする気で満々になったところ、、、 ひとりのおじいさんがメンバーに話しかけてきました。

どうやら、自宅跡地での作業を依頼されているらしい。

そして、自分の家の跡地だけずっと放置をされている、とご立腹のもよう。

残念ながら方言が強くて内容もよく理解できないため、あわててVCの方に来ていただき話を聞いていただきました。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


その結果、当日の作業は、その方の自宅跡地の整備、ということになりました。

ボランティアの活動内容は、このような経緯で急に変更になることもあります。


おじいさんの意向としては、自宅跡地をお花畑にして、みんなの心を明るくしたい、とのことでした。

おじいさんのそんな気持ちに応えたい、と、メンバーの気持ちもぐっと盛り上がります。


自宅、といえど、そこは東北のおうち。 なんと、300坪もあります。

流れ込んでいた車などはさすがに片づけられていますが、ガラスや大きな石などが散乱し、とても農作業ができる状態ではありません。

そこで、石を取り除き、ガラスやプラスチックを分類回収し、草を取り除き、

農作業ができる状態にすることになりました。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


・・・と書くと、一見、ラクな作業だったように感じるかもしれませんが、この日は24℃を超える夏のような暑さ。

じっと地面と向かい合った、姿勢の変化の少ない動き。

重労働とはまた違う、大変さがあります。


また、虫の多い時期でもあります。

牡鹿はその名の通り、野生のシカが多い地域でもあるのですが、

鹿が連れてきたヒルに血を吸われたメンバーもいました。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~

そんな中で表層面をキレイにし、

しかし、少し掘ると、すぐにまた、石やガラスが大量に出てきて、、、

ゴールの見えないその作業に萎えそうになる気持ちを支えるのは、

この作業によって、おじいさんが新しい一歩を踏み出せるかもしれない、という希望の光でした。


途中、マッサージ部隊やカフェ部隊のメンバーも手伝ったりしながら、一日半をかけて、なんとか表層面はキレイになりました。


それを見て、達成感を感じるメンバーもいれば、

その下にまだまだ埋まっている石やガラスを想って途方に暮れるメンバーもあり。

メンバーそれぞれに感じるものがありました。


JILCA ~東日本大震災 ボランティア~


それでも、キレイになった自宅跡地を見たおじいさんの気持ちは、

前よりずっと明るくなるハズです。


「ガテン部隊の作業は、単に片づけることではない。 

住民の方の新たな一歩をつくる作業である」


といわれるのは、こういう理由だと感じます。