無期懲役で万歳三唱 新幹線殺傷犯の父が語った「私が息子を棄てた理由」
「週刊文春」編集部 2019年12月20日

 

この記事を読んで、なぜ、加害者が殺傷に及んだか、少しだけ理解できた。

極論が許されるなら・・・だが、おそらくだが、家族は何か隠している、あるいは、家族が何か隠していると周囲にそそのかされた、あるいは、加害者は別人(工作員)、だと思われる。

 

■各々が行う・・・都合の良い記憶

 放置された「アスペルガー症候群」

 このサブタイトルを付けた記者は、知っているのではないか、と思われる。

 周囲の環境やDVが絡む可能性があることを。

 

『幼少の頃の小島容疑者はのんびりした天然キャラだったというが、5歳のころ、児童保育所から発達障害の一種である「アスペルガー症候群」の疑いを指摘される。

「ところが母親は『そんなの大きくなれば治る』と病院にも通わせずに、放置していた。父のS氏の説明だと、『成長は遅いと思っていたけど、学校の先生に“この子は普通ですよ”と言われたので、病院や特殊学級には入れなかった』と言っていました。14歳のときに一朗が自ら病院に行こうとしたときも、薬代が高いからと母親はお金を渡さなかったそうです」(親族)』

 

 ここでまず書かれている。

 無論、児童保育所がアスペルガーを判断することはできません。それには診断が必要です。

 ゆっくりしか行動ができないがきちんとする子ども、という認識だったのではないか、と思われるわけです。

 病院に行こうとしたのは、困ったことが起きたからではないか、それに対して、親は親権があるため、断っているわけです。そうすると、財布を握られている子どもはどうすることもできない、というわけです。

 無論、周囲は、親に任せているから、で終わるため、それで終わってしまいます。これは、子どもにとっては大変な苦痛だったと思われます。

 

『地元の公立中学校に進学した小島容疑者は、やがて不登校になってしまう。S家を知る人物が語る。

父親は『男は子供を谷底に突き落して育てるもんだ』という教育方針で息子に厳しかった共働きのS家では同居している(父方の)祖母が食事の用意をしていたようですが、『姉のご飯は作ったるけど、一朗のは作らん』とよく言っていた実質的に育児放棄されていた。一朗君と家族の会話はだんだんと少なくなっていったようです。そんな彼が唯一慕っていたのが、母方の祖母でした

 小島容疑者は自室に籠もり、インターネットやテレビアニメに夢中になるなど自分の世界に没頭するようになる。食事も自炊をするか、作り置きのものを一人で食べるだけだった。

 

 これではっきりわかってきます。愛情を感じなくなった容疑者は、だんだん不登校になっていきます。体の変調もあったのではないでしょうか?

 

『中2のときに、後の凶行に繋がる事件が起きる。

 この事件について、父のS氏は週刊文春に次のように証言している。

(子供たちが)新学期だから水筒が欲しいと。それで妻が渡したんですが、姉が新品で、彼のが貰い物だった。そうしたら、その日の夜中、彼が障子を蹴破って、私と妻が寝ている寝室に怒鳴りながら入ってきて……。ここが核心に迫るんですけど、ウチにあった包丁と金槌を投げつけてきたんですよ。殺気はなかったですけど、でも刺されるかも、死ぬかもなぁ、とだけど見当違いのほうに投げたんで、私からヘッドロックのような形で抑えにいって、10分ぐらい揉みあって、(妻に)『おい、はよ警察よべよ!』と

――キレやすかった?

元々からかわれて、カッとなると手が出ちゃうこともあったけど、そこは子供の喧嘩ですから」』

 

 ここで質問をしたいのです。

 

 子どもをからかっていませんか?

 

 ・・・なぜ刺さなかったのか?まだ人間だったのだ。と思われます。

 

 で、ここから、仕事をするわけですが、勉強や仕事は順調でしたが、社内いじめ?を機に退社してしまうわけです。

 ただ、「特定人物への」いじめかどうかはわかりません。業務定着率が分からないのです。

 某社のテレビ製造部門の話がある記事に載っていました。それによると、日本で生産していたが、日本人が辞め、外国人を雇用したが定着せず、最終的に、中国に生産を移す、というものです。

 

 この事例がなぜ起きるのか、というと、株主等の有権者の問題があるわけですが、技術的には、工程等の設計者の問題があるわけです

 

 そういう工場や作業場、事務センターなどでは、いい加減な設計が行われていたりします。例えば某社では・・・

 

①作業場の休憩所にいるときに、作業時間前なのにいきなり始業ベルを鳴らす → システム誤作動(設計ミス、労働基準法違反の疑い)

②作業時間後に連絡をする、連絡をしていないのに作業時間前に朝礼(指示)をするなど → システム誤作動(設計ミス、労働基準法違反)

③契約条件にない契約を別に押し付ける → システム誤作動(契約ミス、設計ミス、民法、労働契約法違反)

④作業手順書がいい加減、教育手順がいい加減 → システム誤作動(設計ミス)

⑤朝令暮改 → 下手をすると秒刻みで命令が飛ぶ → 受け入れ時の教育訓練が不十分 → システム誤作動(設計ミス) 

⑥不衛生(作業者で、風邪、インフルエンザ、風疹などやスメル被害、未掃除でたまるホコリ) → システム誤作動(設計ミス、安全配慮義務違反) 

⑦法令違反の要求や方法(この人には不正をやってよい、職場内で業務と無関係な風俗へのあっせんや背広の威圧的な営業など) → システム誤作動(設計ミス、刑法違反)  

⑧村八分(歓送迎会へ誘うのを禁止する、など)

 

などなど。ただし、特定へのいじめではないのかもしれません。

特に、近年は、隔離された職場が多く、さらに、指揮命令も隔離されはじめているため、不正は通りやすくなっています。

 

 こうして職を失ったのですが、両親の元に戻らざる得ない容疑者。

 ここには、成人後の取り扱いや、家族制度、失業保険、生活保護制度、の問題が大きくかかわってきます。

 

 昔の武士や町人の制度では、「元服」「のれん分け」という制度がありました。一人前になったら一つの家として独立し、仕事をするわけです。しかし、「農家」の場合は異なります。親族間でも身分待遇を作り、誰かを上げて、誰かを落とすわけです。水飲み百姓、という制度がありますが、これは必ずしも使用人だからなるわけではありません。子だくさん家族でも、家族間で身分を作り、弾圧するシステムでもあります。

 ただ、近代では、こういう場合、本来は、職安で仕事を探しながら生活保護を受けるような状況も選択できるケースがあります。しかし、近年、地方財政は困窮を極め、生活保護制度下では、地方財政に押し付けられているため、当然、安くするために、元の両親や親族に押し付けるわけです。無論、後は、家族に任せる方が楽、という思考だと思われます。実際、医療現場などでも、そのように指導しているところがあります。これでは、病気が良くなるわけありません。

 

 その後、この容疑者は、祖母と住んだわけですが、横暴になっていったようです。これは、甘えもあったと思われますが、病気により就職できない悩みも含んでいた、と考えることができます。祖母に対する罪悪感もあったのではなかったか。と言えるでしょう。そのため、外を転々としたのではないか、と思われます。

 

■なぜ他人を襲ったのか?は不明。そして、ある提案。

 しかし、ここで分からない点があります。なぜ、新幹線で人殺しをしたのか、という点です。しかも、見ず知らずの人を、です。

 挑発的行動をとったのでしょうか?それとも、そう思ってしまったからでしょうか?それとも、計画的な殺人(交換殺人を含む)なのでしょうか?

 これはわかりません。知能は高いのは記事で分かります。現に、作業をしていたから、評価されていたから、です。

 しかし、なぜ、殺害に至ったのでしょうか?ここは慎重に見極める必要があります。

 

 私は、 防犯カメラ と サーモグラフィ を新幹線に導入することを期待しています。これは、感染症対策やOAパソコンなどの電化製品の異常な過熱を検知するだけでなく、冷静な状況かどうかを見極めるのに一役買うのではないか、と思っています。政府の対応は遅すぎるような気がしています。

 

 また、発達障害の人間が危ない、というイメージは気を付けなければいけません。発達障害というのは、ある面において、ふつうの人より作業が著しく遅い、遅延状態がある、ということのようです。

 

 「クズ、グズ、のろま」というのが聞こえてきそうです。 いじめたくなる人=発達障害。という理解なのではないでしょうか?

 

 つまり、通常は、人は襲いません。が・・・虐めすぎると性格がゆがんでいき、殺害を計画したり、別の病気を発症しておかしくなっていきます。これは、一般の人とおそらく変わりません。

 

 ただし、気をつけなけれないけません。

 

 なにをか。

 

 本当の真実は、ダイオキシンまみれの空気の汚れた世の中で、きれいな源流を見つけるほど難しいものです。