先ほど、どこかで
温泉地で儲けようとする北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は、人民が飢えているのにけしからん
という非難をしているところがあった。
『北朝鮮に温泉リゾート完成 金正恩氏、経済発展を誇示
2019.12.8 16:02(産経新聞)
北朝鮮メディアは8日、金正恩朝鮮労働党委員長が7日、中部平安南道陽徳郡で温泉リゾートの完工式に出席したと大々的に報じた。金氏は今月2日には北部で山間都市の完工式に出席。制裁下でも経済は発展していると内外に誇示し、今年の業績と位置づける狙いとみられる。
崔竜海最高人民会議常任委員長が完工の辞を述べ、「最悪の逆境の中でも発展、繁栄できることを再び世界に宣言した。自力更生路線の巨大な勝利だ」と強調した。
金氏自らの発案でスキー場や乗馬施設も併設、朝鮮人民軍を動員しておよそ1年の短期間に建設したとしている。
ホテル入り口には英語、中国語の表記があり、外国人観光客の誘致も見込んでいるとみられる。(北京 共同)』
収入を得て問題解決にあたろう、という視点は何も問題はない。その収入が核やミサイルに行くのはけしからん話ではあるのだが・・・少子高齢化時代では、日本でも逆に推奨されるべき行動である。ただ、庶民向けではなさそうではあるが・・・。
我が国においては、逆に、温泉地が適切な開発すらされず閉鎖されているという。困ったことである。
適切な開発とは、観光を指す、と勝手に定義している方がおられるが・・・観光や生活に密着する、が正しいものである。
別府でも、庶民向けの温泉と、ホテルに付随した温泉がある。これが生活、あるいは、両方あってよいのである。観光客でも庶民向けに入ってよいのだろうが、最近、観光税論争が起きている。フランクに書けば、住民IDがないと、はじかれるか料金を加重しよう、という動きである。
管理上、めんどくさい場合は閉鎖もあるのだろう。本来ボランティアで管理してもよい、というケースでも、衛生面や安全面の考え方の違いのほか、その点の管理は無理があるだろう、からである。
従業員が入ったことのない温泉は、効果効能を勧めようがないし、おそらくマニュアル通りの回答で終わるだろう。
お客の中には、従業員も温泉の利益を得ていると考える人もいるが、従業員は温泉とは全く関係がないケースもある。
そういうのは、様々な分野で見られるし、高級品を自腹で買うなどという自爆営業的な事は、明らかに無理がある。(しかし、日本では強引にやらせ、商品代で困窮するとポイ捨てする企業もあるというが・・・どうだろうか?)
その製品やサービス・・・使用していないけど、マニュアル通り「使っている」ことにしておこうw・・・だって買えないしw
どこの国でもどの企業でもありそうな光景である。
ただ、ビルで出来た高層の温泉地は、ディズニー的である。個人的には、朝鮮伝統文化風の温泉街を想定はしていた。
京都風の観光名所も北朝鮮にあるらしい。
撮影を含め日本の昭和時代以降の大型開発のものをイメージしたが、日本では現在、かんぽの宿など、大型開発のものはあまりうまくいっていないようである。歴史は繰り返されるのか、と少し思ってしまったのであった。
無論、お客さんを引っ張れれば大型開発でも効果はあるだろうが・・・持続可能なものは、生活にも生かされてなんぼ、という気がしている。
特に、長期療養の場合は、こじんまりした家のような施設でひとり、あるいは、知らないもの同士複数でミカンなど食べながら、というのもあるのだろう。
日本でも、大金持ち専用ホテルを50棟作る計画を支援するという話がある。
どうせなら、熊本城や首里城を丸ごとホテルに改装して、利用される文化施設として生かすことも検討してはどうだろうか。
無論、地元の人たちの考え方もあるだろう。ただ、お城などというのは、中に入らなくても、いつも見えればそれでよい、それ自体が文化を象徴する、という話もある。また、京都を再現したような、区域でひのきなどが香るものをホテルなど宿泊地域と位置づけ、宿泊してもらうのもよいだろう。
しかし、日本文化をイメージしたつくりも「一部に」なければ、ホテルは、単なる宿泊できる箱であり、単に、民間ホテル+建設の支援だけ、で終わりそうな話で終わる気がしている。ビジネス以外を想定するホテルは、海外での日本人村構想的な発想よりも面白みもない話になるかもしれない。それは、この北朝鮮温泉ホテル群とどうちがうのだろうか。(観光目的なら、温泉や治療・療養がある分、こちらの計画のほうがまとものようなきがしてくる・・・ただ、古くなれば捨て去られる可能性は、日本と同じかもしれない・・・)
訪日富裕層向けホテル「50か所」、政府が建設支援へ…菅長官
12/7(土) 23:51配信読売新聞オンライン
『菅官房長官は7日、訪日外国人旅行者の受け入れ拡大を目指し、外国人富裕層向けの高級ホテルの建設を支援する方針を明らかにした。視察先の熊本県益城町で、記者団に「各地に世界レベルのホテルを50か所程度新設する」と述べた。
具体的には、5日に決定した新たな経済対策に盛り込んだ財政投融資を活用し、今後数年かけて建設を後押しする。
政府は「観光立国」を成長戦略の柱とし、訪日外国人旅行者数を2020年に4000万人、30年に6000万人とする目標を掲げている。』