法務省案・平成21年7月15日付
「凶悪・重大犯罪の公訴時効の在り方について~制度見直しの可能性~」
に対する見解
法務省が、前回3月の「公訴時効についての在り方」に関する中間取りまとめに引き続き、今回「~制度見直しの方向性~」について、極めて短時間のうちに、私たち被害者団体及び警察庁・日弁連等関係機関さらに有識者からの意見聴取を行い、並行して国民の意見募集等を重ねて、積極的に検討を加えられて発表されたことに対して、改めて敬意を表します。
・今次報告の見直しの方向性について
① 人の生命という最も重要な個人的法益を奪った殺人罪などの重大な生命侵害犯について、その中で特に法定刑の重い罪の公訴時効を廃止する。
② 上記の見直し案を現に時効が進行中の事件に対して適用することは許されるのではないかと考えられるが、その当否を含め、さらに慎重に検討をする必要がある。
とのまとめは、宙の会の主張をほぼ全面的に取り上げて頂いた内容であり、今後は可及的速やかな法案改正の実現を切望致します。
宙の会では究極の目的として、公訴時効制度が廃止されることにより、生命の尊厳という思想が国民の中に浸透し、凶悪・重大事件が一件でも減少することとなることを強く願っております。
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