『年中夢求』『人生は最期を迎えるまで、志半ばである』
自己内観カウンセラー・生年心理統計学マスターコーチの
聖咲洸介(ひじりざき こうすけ)です。
自己内観カウンセラー
「今日は『社会的比較理論』について話してみましょう。
これは私たちが他人と自分を比較することで、自分の立ち位置や価値を見出すという心理的なメカニズムです。
あなたも、つい他の人と自分を比べてしまうことってありますか?」
クライアント
「はい、ありますね。
特にSNSを見ていると、自分より成功している人や幸せそうな人と比べてしまって、ちょっと落ち込むことがあります。」
自己内観カウンセラー
「そうですよね。
それは自然な反応です。
実は、この『他人と自分を比べる』という行動は、私たちが自分の価値や能力を測るための心理的な仕組みで、これを『社会的比較理論』と言います。
アドラー心理学でも、他者と比較して自分の価値を測るのではなく、自分自身に焦点を当てることの重要性が説かれていますが、まずはこの理論の本質を理解することが大切です。」
クライアント
「『社会的比較理論』っていうのは、他人と自分を比較して自分の立ち位置を確認するっていうことですか?」
自己内観カウンセラー
「はい、その通りです。
この理論を提唱したレオン・フェスティンガーによると、人は自分の能力や意見が他の人と比べてどれくらいのレベルにあるのかを知るために、他者と比較を行います。
特に、確かな基準がないとき、私たちは他人を基準にして自分を評価するんです。
例えば、飲食店でシェフとして働いていると、自分の料理が他の店のシェフと比べてどの程度なのか気になりますよね。」
クライアント
「ああ、確かにそうです。
他の店の料理を食べて『自分の料理はどうだろう』とよく考えてしまいます。でも、それでプレッシャーを感じることも多いです。」
自己内観カウンセラー
「その気持ち、よくわかります。
他人との比較がモチベーションになり、成長に繋がる場合もありますが、
一方で、ネガティブな感情を引き起こすこともあります。
これが『社会的比較』のジレンマなんです。
自分より優れた人を見て落ち込んでしまうことを『上方比較』と言いますが、逆に、自分よりも劣っていると感じる人を見て安心する『下方比較』という現象もあります。」
クライアント
「なるほど。
確かに、誰かが自分より上手だと感じると落ち込みますが、逆に自分よりも下手な人を見て安心することもありますね。
それって、良くないですよね?」
自己内観カウンセラー
「そうですね。
どちらも一長一短です。
『上方比較』は向上心を刺激しますが、劣等感を引き起こすこともあります。
一方、『下方比較』は一時的な安心感を与えますが、成長の機会を逃してしまうこともあります。
料理で例えると、他のシェフの料理が素晴らしいと感じたとき、それを糧にして『自分ももっと良い料理を作ろう』と考えることができれば、ポジティブな『上方比較』になりますが、単に自分の劣等感を感じてしまうだけだと、ストレスになってしまいます。」
クライアント
「確かに、それがプレッシャーになって、逆に良い結果が出せなくなることもありますね。」
自己内観カウンセラー
「そうなんです。
だからこそ、他者との比較だけで自分の価値を決めてしまわないことが大切です。
アドラー心理学では『他者との競争ではなく、自己成長に焦点を当てること』
が強調されています。
つまり、他人と比べること自体が悪いのではなく、その比較が自分にどう影響を与えているのかを意識することが大事です。」
クライアント
「自分の成長に焦点を当てる…それは、他人と比べて落ち込んだり安心したりするのではなく、常に自分の進歩を見つめることが必要だということですか?」
自己内観カウンセラー
「その通りです。
『社会的比較理論』を理解しつつも、最終的には自分の価値を他者との比較に依存せず、自己成長に基づいて判断することが大切です。
例えば、あなたがシェフとして新しい料理に挑戦する時、その結果を他のシェフと比べるのではなく、過去の自分と比べてどれだけ成長したかを見てみてください。
これがアドラー心理学で言う『自己の課題に取り組む』という姿勢です。」
クライアント
「確かに、そうやって自分自身を見つめ直すことができれば、他人の成功や失敗に振り回されることも少なくなりそうです。」
自己内観カウンセラー
「そうです。
私たちが他人と比較するのは自然なことですが、その比較が自分にとってポジティブな影響をもたらすかどうかを意識することが重要です。
常に他人と自分を比べてしまうと、自分のペースを見失うことがあります。
自分の成長を正しく評価し、他者との比較に依存しない自己認識を持つことが、真の自己成長につながります。」
まとめ
『社会的比較理論』は、私たちが他人と自分を比べて自分の価値や能力を判断する心理的メカニズムです。
他者と比較することで自分の成長に気づいたり、向上心を持つことができる
一方で、劣等感や過度なプレッシャーを感じることもあります。
重要なのは、他者との比較にとらわれすぎず、自分の成長や進歩に焦点を当てることです。
他人の成功を糧にしつつ、最終的には自分自身の成長に満足し、他者との競争ではなく、自分自身の目標に向かって進むことが大切です。
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