『年中夢求』『人生は最期を迎えるまで、志半ばである』
自己内観カウンセラー・生年心理統計学マスターコーチの
聖咲洸介(ひじりざき こうすけ)です。
今回は『シャーデンフロイデ』という心理学上の概念に焦点を当ててみたいと思います。
まず、『シャーデンフロイデ』とは、ドイツ語で「他人の不幸に対する幸福感」という意味を持ちます。
つまり、他人が不幸や苦しみを経験するのを見て、自分が幸せであることを感じる心理現象のことを指します。
それでは、セッションを見てみましょう。
自己内観カウンセラー
「『シャーデンフロイデ』は他人の不幸に幸せを感じるという矛盾した感情です。
それはご存知ですか?」
クライアント
「はい、私もつい他人が失敗したり困っている姿を見て、なんだかホッとしてしまうことがあります。
でもそれってちょっと残念な感じがするんですよね…」
自己内観カウンセラー
「確かに、他人の不幸を喜ぶことは倫理的に問題があるかもしれませんね。
ですが、その感情が自然な心理メカニズムの一つとして存在することも事実です。
一般的には、他人の失敗や苦しみを見て自分がそのような状況にならないことを確認し、安心感を得るために『シャーデンフロイデ』が働くと言われています」
クライアント
「なるほど、つまり他人の不幸を見て自分の幸せを再確認するためにその感情が生まれるわけですね。
自分だけが苦しんでいるわけではないという安心感が欲しいということですか?」
自己内観カウンセラー
「その通りです。
他人の不幸を喜ぶのではなく、自分の幸せを改めて認識する一助として
『シャーデンフロイデ』が機能していると考えられます。
ただし、これが過度に表れると他者への共感性や思いやりが欠如しているとも言われるので、バランスが重要ですね。
このように、『シャーデンフロイデ』という心理現象は他人との比較や自己確認に関連しており、その背景には自己の安定や幸福感を再確認するという心理的なメカニズムが働いていると言えます。」
まとめ
心理学における「シャーデンフロイデ」は、他人の不幸に幸せを感じるという矛盾した感情であり、他人の苦しみを見て自らの幸せを再確認する安心感を得るために生じる心理現象です。
過度になると他者への共感性や思いやりが欠如する可能性もあるため、バランスを保つことが重要です。
シャーデンフロイデについての選択問題です。
1. シャーデンフロイデの本質として正しいものは?
A他人の不幸を喜ぶことが正常な行動である
B 自分が幸せであることを確認するために生まれる感情である
C 自己中心的な行動を助長する
D 他人の幸せを妬んでしまう心理現象である
正解
B自分が幸せであることを確認するために生まれる感情である。
解説
他人の不幸を喜ぶことは倫理的に問題があるため、シャーデンフロイデは他人が不幸であることで自分が幸せであることを再確認するために生じる感情であるとされています。
2. シャーデンフロイデが過度に現れる場合のリスクとして考えられないものは?
A他者への共感性や思いやりが欠如する
B 自分自身の不幸を強調してしまう
C 自己中心的な行動が増える
D 他者とのコミュニケーションが円滑になる
正解
D 他者とのコミュニケーションが円滑になる
解説
シャーデンフロイデが過度に表れると、他者への共感性や思いやりが欠如する可能性があり、自己中心的な行動を助長することが知られています。
他者とのコミュニケーションが円滑になるというのは過度なシャーデンフロイデには該当しません。
3. シャーデンフロイデを感じることが問題となるのは?
A自分の幸せを再確認するため
B 他人の不幸を喜ぶため
C 自分だけが苦しんでいると感じるため
D 他者への共感を持たなくなるため
正解
B他人の不幸を喜ぶため
解説
シャーデンフロイデは他人の不幸を喜ぶことではなく、自分が幸せであることを再確認するために生じる感情です。
他人の不幸を喜ぶことは適切ではないため、問題となるのはこの選択肢です。
4. シャーデンフロイデがバランスを保つために重要なことは?
A他人の幸せを妬まないこと
B 自分の幸せを認めること
C 他者への思いやりを持つこと
D 他人との共感を深めること
正解
C他者への思いやりを持つこと
解説
シャーデンフロイデが適切に機能するためには、他者への思いやりや共感性を持つことが重要です。
バランスを保つためには、他者の幸せや不幸を客観的に受け止めることが求められます。
今日1日を少しでもあなたが心地よく穏やかに笑顔で生きられるヒントになれば
嬉しいです☺️
今日もあなたを応援してます📣