前回の続き。


そのクラスにはもう1人ヤンチャな男の子がいた。


始まった時は、足を机に乗せ、椅子にふんぞり返って座っていた。


大きな声で、


ねー、なにやんのー?

めんどくせーなー


と言っていた。


後ろを向いていた女子は笑い、若い女の担任は完全になめられていた。



どうすっかなーーーー。


と瞬間的に考え、私の中の引き出しを開けまくった。


この子達に怒っても、たぶんダメだ。


おもしろい!って思って貰えれば絶対に食いつくはず!


と思い、発する言葉選びや、動作をとにかくオーバーに


めげずにやってみた。


こんなふざけた大人もいるよ!

でもちゃんと仕事できてるよ!って見せてあげたかった。


それでも最初は、あー言えばこー言うだったし

ちゃかしてきたりした。


反抗心剥き出しで向かってくるのは全然オッケー!

私もそうだったから。


人生で一回しか会わない相手かもしれない。

それでも、一回会ったのはご縁なわけで

私は大事にしたいと思っているよ!の気持ちを講習で伝えている。つもり。


そのヤンチャな男の子はだんだんと作業にのめり込み

最後には


めっちゃ楽しかったよ!!

もっと作る!!


そうに言ってくれた。


泣きそうになった。


後ろを向いたままの女の子は前を向くことはなかったけど

作業はしていた。


私を嘲笑っていたし、適当にやっている感を全身でアピールしていた。


それでもいいさ。

やってくれてありがとうね!

そんな、気持ちで教室を後にしたのでした。