母は言いました。
「親の死に目に会えなくなるよ」
高校卒業後は、都会の暮らしに憧れて
進学は県外へ。
今思うと、
母と離れたかったのかもしれない。
好きだけど、好きじゃない。
家を出たい。
あの頃は、そんな風に思っていたと思う。
自分の側にいて欲しい母だけど、
まず世間体を気にする人だから
娘が県外の学校に行っている。
その事実が欲しかったんだろうな。
渋々、OKが出た。
ただ、卒業したら帰ってくるようにと
幾度となく言われていた。
「親の死に目に会えなくなるよ」
この言葉は、あの頃の私にとって
洗脳の言葉だった。
子供は親をみるものだ。
それは自分の希望であって
決まりではない。
子供に選択肢があるはずなのに
小さい頃から植えつけられているものだから
私の中で絶対になっていた。
これは言葉の呪いだ。
そして、まんまと母の元は帰ることに。
そこからまたおかしな日々が始まる。。。
