パッと目を開けると明るい光が目に入ってきました
一瞬 ここはどこ?状態になりましたが、
「終わりましたからね〜」という言葉を聞き、あっ ここは手術室だと認識。
『は・・・ぃ・・・』と返事しようとも声が出ない
この時まだ気管にチューブが入っていたのかはわかりません。
ベッドに移されて手術室を退室・・・(多分)
目まぐるしく動く周りの景色にまだ意識が付いていっていないような感覚。
おそらくエレベーターが来るのを待っている途中、主治医の先生も現れて「無事終わりましたからね」と。はじめて先生の姿を見た瞬間でした。奥の方に夫の姿も見えました。
痰が喉に張り付いたみたいな感じで声が出ない。
エレベーターにガラガラと押される音に紛れて思いっきり咳払いすると気管が通った感覚が
回復室に入ったら左手には点滴、右手は血圧計、胸には心電図、足は血栓予防のポンプ、尿管と全身繋がれた状態に。
点滴の針は手の甲から腕に変えてありました
「ご主人呼びますね〜」と言われて夫と対面しました。
この時、夫から聞いた話では両側の卵巣が子宮に癒着していて剥離するのに時間がかかったそう。
『今何時?』→「14時」
2時間半の予定が+1時間で3時間半くらいかかったみたい
この時、夫と話していても開けた目が勝手に閉じていくような眠い感覚がありました。
夫は退室を促されてまた面会に来ると帰って行きました・・・半分目を閉じながら『ありがとう 気をつけて帰ってね〜』などと心の中で思っていました。
看護師さんにナースコールの場所と「痛みが出たらこのボタンを押すと痛み止めが・・・」と何やら説明されましたがぼんやりした頭で聞いていたのでボタンを押すと先生が痛み止めを持って飛んで来るのかと勘違いしてむやみに押さずにいました笑
回復室には他にも数名の患者さんがいました。
わたしは出入り口のドアに一番近い場所にいてカーテンも隙間が空いている感じ。
とても眠くて目を瞑っていてもバタンとドアが開く音がすると反射的に目を開いてしまいました。
同じ体勢で寝ているので後頭部が痛い・・
あと血圧計を付けられた右手が痛い・・
手術の内容は様々だと思いますが周りの人たちはしきりにナースコールして追加の痛み止めを出して欲しい、腰が痛いからクッションをなどと頼んでいました。
わたしは創部の痛みは我慢できるレベルで然程感じませんでしたが、元々痛みには強い気がします。
学生時代も骨折していても自転車に乗って帰宅したり、数年前に相性の悪い歯医者さんで麻酔なしに神経の治療をされるという拷問のような時間も涙を流しながら耐えた経験があるのでそれに比べたら全っ然耐えられる痛みでした
時計もないし裸眼でぼんやりしか見えないし
一体今何時なんだろう
14時に入室したということはあと何時間この状態のまま耐えなければならないのかと絶望すら感じました
スマホの心配してたけど全く使えるような状況ではありませんでした・・・
手術は平気だったけど、こんなところで何時間も過ごさなければならないのならもう手術は二度とごめんだと回復室が今回の入院生活で一番ツライ時間でした
向かいのベッドの人が家に帰るという話になり盗み聞きしていると・・・夕食を食べて19時に迎えに来てもらうと・・・
えっまだ19時にもなってないの
ってことはあと何時間!?
軽く見積もってもあと12時間くらい?
嘘やろ・・・とまた絶望
途中、めちゃくちゃ暑くなってきて布団からバスタオルに変えてもらいました。
体勢がツラくなると軽く膝を曲げたり伸ばしたり、痛かった右手はお腹の上に置いてみたら楽になりました
隣の人がよく動いてしまい線が外れるようで機械のエラー音が鳴り響くことが何回もあり、早く看護師さん気付いてー!!!!とイライラしてました普段は音なんて全く気にせず寝られるのに(笑)
水を飲みますか・・・と夜の担当の若い看護師さんにベッドの頭を少し上げてもらって、ゆっくり水をひと口、ふた口・・・
するとお腹が空きすぎて車酔いしたみたいな気持ち悪さが
あかんあかん 吐いたらあかんとザワザワする感じを何とか堪えてコップを取りに来た看護師さんにちょっと気持ち悪いと伝えました。
ビニール袋を持ってきてくれ、「ごめんなさい。まだ水飲んだらダメだったみたいなので朝まで我慢してください」と。
そうやったんかい
こんな感じで絶望の中で寝たり起きたりを繰り返していました。
![](https://stat100.ameba.jp/ameblo/entry_designs/v1/sources/assets/limited003_block01.png)
次の日の朝
「やっと長い夜が終わりましたね〜」と看護師さん
あ〜やっと朝がやってきたのかぁ〜と本当に解放された気分になりました。
結局、朝もまだ水は飲めないらしく歯磨きだけすることに🪥
荷物に入れ忘れた歯ブラシを持ってきてもらい歯磨き。起き上がる時に腹筋を使おうとすると痛みを感じました。
歯磨きってこんなに気持ちのいいものだったのか〜
それから座った状態で体を拭いてもらう順番待ち。
温かいタオルで顔を拭いた瞬間、幸せでした〜
「オムツなんて大人になってから初めてやろ」っとオムツを取って局部にお湯をかけてきれいにしてくれている・・・何かすいませんって気分でした
新しいのではなく手術室に履いて行ったパンツにナプキンを付けて履かされました(笑)
パジャマに着替えさせてもらって待機。
回診の先生に傷口をチェックしてもらう
「痛み大丈夫でした? これも全然押してないね」
・・・とあの点滴のボタンの意味をここで解釈しました
「ベッドのまま行くから嫌だったら目瞑っててね」といざ病室へ!!!!
入室に手こずっていると覗いて見ているおばあさんが・・そう!手術の日の間に同室の方が来ていたようです
・・・手術後1日目へとつづく