縁のありがたさ
加波次吉漆器店も新しいものが・・・・・・ と若干ハードルを上げられてしまいましたが
私、輪島塗の世界に入って今年で22年になります。
高校卒業した18歳からやっております。
初めて1人で百貨店を担当したのが、確か20歳だったかと思います。
奈良市の百貨店(S)でした。
当時、百貨店の外商員とお客様のお宅を1軒1軒訪問する【外販】というものが主流で
外商員と二人で1日中廻ってました。
4月と10月の年2ヶ月。それを10数年続けました。
外商員は、私より当然年上なのは当たり前で、なめられたくないと5歳くらいサバ読んでいたのを思い出します。
それで、ふつうに通っていたのが不思議でした・・・・ちょっと老けていたのもありますが
先日、ある修理品をお納めいたしました。
初めて担当した百貨店で、初めて納めさせていただいた【飾り棚】と【座卓】です。
久しぶりにお会いしたご主人、来年で80歳だそうです。
年月を感じました。
祝日の御納品と言うこともあり、子供たちも一緒に来るだろうと
お菓子やお小遣いまで用意してくれていた奥様。
そして、当時の会社から独立した私に、修理の依頼をしていただいたこと本当に感謝しております。
20年間変わらずお付き合いいただけるって嬉しいですよね。
改めて皆さんの支えがあって今の自分があるんだと実感しました。
お預かりした時の座卓の様子。使い込まれています
感謝の気持ちを込め磨き上げました。
これからも一つ一つの 【出会い】 や 【縁】 を大切にしていきたいと思います。