◯ 新しい署名活動 | 三鷹市猫不審死事件
調布地域猫の会(以下、調会)が新しく署名を立ち上げました。
本事件で立ち上げられた署名はこれで3つ目となります。
◯多摩ねこの家の署名
死因も分からない中、調会の想像による惨殺を事実かのように扱い犯人逮捕を求めた署名です。
発起人はクラファンで不正を働いた経歴を持つ個人で活動の実態も不明です。
本事件における初の署名活動であり、二階堂ふみ(芸能人)、小松みゆき(芸能人)、宮本しゅんま (荒川区議会議員)などが、SNSなどで協力を呼びかけました。
2020年11月29日(日)、多摩ねこの家は署名を提出したとツイートを行いますが、警察署では事務手続きの多くが日曜日に行われないことや、受理を示すものが何もないことから疑問の声があがりました。
他の署名でも同様の指摘がされていますが現在まで多摩ねこの家から何の説明もありません。
調会によると、1万5千筆を区切りに再度提出を行うとの話ですが、現時点ではその様子もありません。
午後9:02 · 2020年11月29日
◯市川ヒロシの署名
2021年8月23日に市川ヒロシが始めたものです。
Webと紙の双方で行われる同一の署名活動でありながら、内容がそれぞれ異なるというおかしな署名です。
多摩ねこの家と同様、犯人ありきの「厳正なる捜査の嘆願書」とありますが、死因については「遺体の拡大写真を見る限り、人から手を加えられた事は 明白です(Web)」「人の手により殺害されたことは明白です(印刷用)」と記載されていますが肝心の内容には触れていません。
◯調会の署名
2021年9月25日に調会が新しく始めた署名です。署名のタイトルには「不審死事件について厳正公平な捜査、犯人逮捕、厳重な処分を求めます!!」とあり、その中には「嘆願書の下書き」という意味不明なものが記述されています。
午後10:24 · 2021年9月25日
午前0:46 · 2021年9月27日
その内容も酷いものです。
死因を始め大半が「〜そうです」などを多用し伝聞として書かれています。
調会は当事者ではなく事件当日も現場におらず、遺骸の目撃もしていないことから当然とは言えますが、いわゆる「人から聞いた話」は何の根拠にもなりません。伝聞証拠禁止の原則は民事でもほぼ同様の扱いを受けます。このようなものが署名を必要とする理由が見当たりません。
前述の2つの署名も酷いものでしたが、こちらは何に署名を求めているかもはっきりせず嘆願書としても体を為していません。
また「2010年11月10日に三鷹警察署へ要望書提出」など本事件との関わりを2010年と書くなど明らかな間違いもある上に、一方的に送りつけているものを「情報提供資料を提出」ともしています。さすがにこれを提出と呼ぶには差し支えがあるでしょう。(本事件の発生は2020年11月)
午後1:34 · 2021年3月27日
自身の持つ遺骸写真でその様子を確かめ、写真を見せたという獣医の意見書を公開すれば伝聞に頼る必要はありません。
「腸が飛び出して見えたと言う人も」「口の中は血があふれていたそうです」「損傷が激しかったと言います」なども同様です。
◯最後に
何度か触れていますが、署名について改めて書いておきます。
・署名は自由ですが「何に対し賛同し」「何を了承している」かはしっかり把握しましょう。
・疑問は発起人に確認し、納得の上で署名しましょう。
提出一つとっても警察が受理拒否を示すケースも多く、昨今では署名者へのパフォーマンスとして「受理拒否」や「預かり」を「受理」と誤認させる手口も珍しくありません。酷いケースになると署内の机に置きざりにし「提出しました」とする者もいます。
署名を集めた者が「提出をした」というならば、受理を示す物を求める事を忘れてはいけません。
興味のある方は「受理」「預かり」「拒否」の違いについて調べてみる事をお勧めします。
上記の3人は何かを証明できたでしょうか。
署名をする前によく考え、本人にご確認ください。