新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るう中、
先日のシアトル渡航は、本当に不安の連続だった。
特に、韓国からシアトルへ向かう便で男性の乗客が急死した時にはさすがに震え上がった。
しかし、おかげさまで何事もなく無事に帰国できた。
先月末には、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長が「パンデミック(世界的大流行)の可能性がある」と示唆。
この先、一体どうなってしまうのだろうか。
今回の渡航中、お大師様の『般若心経秘鍵』のある一節が繰り返し浮かんだ。
時に弘仁九年の春天下大疫す。ここに帝皇自ら黄金を(の)筆端に染め、紺紙(こんし)を(の)爪掌(そしょう)に握って般若心経一巻を書写し奉りたもふ。
お大師様いわく、この世とは「天と地と人」すべてが一体となった世界。
よって、人々の心が乱れれば、さまざまな天変地異や天災が起こる。
逆に、人々の心が安んずれば、天下泰平の世がおのずと訪れる。
現在の世界的なこうした危機的な状況は、ひょっとしたら、もしかしたら……、 私たちの心が作り出してしまった結果なのかもしれない。
先日のシアトル高野山での阿息観呼吸法・阿字観瞑想法の時に、参加者全員で『般若心経』をお唱えした。
国籍も人種も年齢も性別も違う人たち。
まず床にどっしりと座り、ゆっくりと目を閉じ、ゆっくりと深い呼吸を繰り返す。
やがて、それぞれの"エネルギー"が一つとなって堂内にいっぱいに満ち溢れ始める。
すると、次にそれがシアトルの町全体を包み込み、
さらにアメリカ大陸全部を、そして、全世界へと、
そして、最後は宇宙へとその広がりをみせた。
今のこの危機的な状況を、この星を救えるのは、私たち一人、一人のやさしい心、思いやりの溢れる仏さまのようなやさしい慈しみの心と、正しい物事を導き出す智慧の心の眼なのかもしれない。
私たちは、一人、一人がボーディサットヴァ、
この地球を救える唯一無二のかけがえのない存在なのである。
合掌
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