まだ半年も経っておらず、
兄達の無念、苦しみを思うと・・・
四兄妹の兄達の二人の命が突然に奪われ、
残された姉達は、親族一同はあらゆる苦しみ、妄念にさいなまれ続ける日々を送っております。
僧侶とて、人の子、
私も、改悛の情を未だ見せぬ身勝手で卑劣な犯行に及んだ犯人に対し激しい憤りを感じてしまいます。
この世には、私達人間がどうしても避けては通れない、
逃れられない必然的な苦しみがございます。
それが「四苦八苦」(しくはっく)です。
四苦(しく)は、「生老病死(しょうろうびょうし)」です。
八苦(はっく)は、前述の「生老病死」の四苦に、
「愛別離苦(あいべつりく)」、「怨憎会苦(おんぞうえく)」、「求不得苦(ぐふとくく)」、「五陰盛苦(ごおんじょうく)」の四苦(しく)を加えたもの。
愛する人々との別れの苦しみ(愛別離苦)、
怨み憎む者とも出会う巡り会ってしまう苦しみ(怨憎会苦)、
求めても、求めても得ることが出来ない、叶わない苦しみ(求不得苦)、
私達が存在することの根本的な苦しみ(五陰盛苦)。
まさに、「水火」(すいか)のごとく、
水に溺れ、火に焼かれるような苦しみが際限なく繰り返し続く・・・

しかし、今回のお四国遍路、
一泊二日というわずかな、限られた時間ではございましたが・・・
私達親族一同にとってはとても心救われる大切な巡礼の旅となりました。
お大師様をはじめ、諸神仏との深きご縁、
そして、多くの方々から賜りましたご恩情、
心から深く感謝いたします。
合掌
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