先日のお四国遍路修行、第75番札所 善通寺を皮切りに、
修行の地(高知)まで足をのばし、
グルリと発心の地(徳島)を回って巡礼する「逆打ち」スタイルでのぞみました。
ご存知のように、善通寺は京都の東寺(教王護国寺)や、
和歌山の「高野山」と並ぶ弘法大師ゆかりの三大霊地です。
善通寺は、唐(現在の中国)の「青龍寺」(密教の第七祖 恵果和尚の寺院)を模して建立されたとか。
御影堂(大師堂)をはじめ、五重塔や金堂・釈迦堂・護摩堂などのお堂が大変美しく配置されております。
*善通寺(東院 伽藍 五重塔) 中門側から撮影
*善通寺(東院 伽藍 五重塔)
とりわけ、その境内には、大変立派な「御神木」もございます。
樹齢、はるか1千年以上の老楠、
まさに、遠い遠い過去から現在、そして未来へと続く、
「光り輝く三世の命」の象徴でもあります。
私達という「個人」は、この御神木に比べると・・・
ほんのわずかの一生、束の間の命、
現世の一代限りの儚い幻、
泡沫の夢のごとき存在なのかもしれません。
しかし、我々の内に秘められし「魂」とは・・・
遠く「過去世」から、「現世」、そして「来世」へと受け継がれし、
未来永劫に転生という旅を続ける「光り輝く三世の命」なのです。
「不生・不滅・不垢・不浄・不増・不減」、
森羅万象は、「地・水・火・風・空」と「識」の六大なり、
あの御神木しかり、私達も・・・
同じく、「光り輝く三世の命」です。
それでは、次回「天宮会」で、
皆さま方の内に秘められし「光り輝く三世の命」、
是非、悠久の時を越え現世の今ここにお会い出来ます事を
今から心待ちにいたしております。
合掌