皆さん、こんばんは。
先日、ある方から頂いたメールに
「瞑想時のポイント」についてのご質問がございました。
そこで、本日は「瞑想時に最も大切となる意識)」について少し書き綴ってみようと思います。
まず、皆さん方は仏教における「自己を構成する五つの要素」なるものをご存知でしょうか。
つまり、「我」(われ)とは一体何かということであります。
この点、かのフランスの偉大なる哲学者ルネ・デカルト曰く
「I think, therefore I am.」
つまり、「我思う、故に我あり」です。
そして、仏教でも「我」とはこうした「肉体」と「精神」との和合と考え、
要約すると下記のようになります。
なお、仏教では我を「肉体」(色)と、「精神」(受・想・行・識)の五つの要素、
五蘊(ごうん)であらわします。
五蘊(ごうん:五つの要素という意味)
肉体 -----------------------------------------------------------------
■ 色(しき):(ルーパ) 物質的な身体。地・水・火・風の四元素から構成されているもの
精神 -----------------------------------------------------------------
■ 受(じゅ)(ヴェーダナー):外部から受ける感覚のこと
■ 想(そう)(サンニャー):概念、イメージ、考え方
■ 行(ぎょう)(サンカーラ): 心が移りゆくこと、「・・・したい」と欲する気持ち、エネルギー
■ 識(しき)(ヴィンニャーナ):認識すること、心に受け入れたことに対して判断すること
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以上のように、「我」とは単にこの「肉体」だけをさすものではありません。
私達の「心」(精神)も合わせたすべてのものを「我」と捉えるのです。
こうした点を鑑みると、瞑想の時に最も大切となってくるポイントとは・・・
この「肉体」と「心」(精神)の調和、
換言すれば、私達の心の移り変わりに、
ある時は、意識を集中させ、
ある時は、意識を解放させる。
そして、またある時はその意識が様々な煩悩や妄想、苦しみや悲しみなどを生じさせる元凶であることを・・・
自分自身、ご自身の心でしっかりと認識し、
瞑想法時には、常にそのことを意識する必要が・・・
このようにポイントを押さえて瞑想法を上手に用いることで・・・ご自身の心身の鍛練はもとより、
健康で豊かな人生が非常に身近なものに。
ご自身を幸福にするのも、また不幸にするのも・・・
結局は、私達自身なのかもしれません。
近々に、 「密教式呼吸・瞑想法」 のホームページの方にもこうした要点をまとめてアップしておきますので、
是非、皆さん方の日々の何かのお役に立ててみてくださいね^^
合掌