四十九日、秘密の教え・・・ | 天宮光啓塾 生かせいのち(生き方塾)

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生かせいのち

南無大師遍照金剛

合掌

おはようございます。








先日、四十九日法要を執り行った施主様宅で次のようなご質問を頂戴いたしました。








「密教における四十九日には何か特別な意味があるのですか?」というものです。








この点、四十九日とは私達人が死を迎えてから次の生を受けるまでの「中間的な期間」をいいます。








中有(ちゅうう)とも呼ばれ、人の死後49日を7日ごとに七段階に分けています。








各段階の最終時に生有(しょうう:次の生を受ける瞬間))に至る準備がなされ、








七七日(四十九日(しじゅうくにち))までにはすべての生物が生有(次の生命の誕生)に至るとされています。










したがって、遺族はこの中有の期間、喪に服し7日ごとに供養を行います。








そして、四十九日目の七七日忌(満中陰:まんちゅういん)には大切な追善の法要を執り行います。








こうした点においては、「密教」あるいは「顕教」(けんぎょう:密教以外の仏教)ともに大きな違いはございません。








ただし、密教とは教主大日如来の「秘密の教え」です。








この秘密の教えには、二つのとても大切な意味があります。








一つ目は、「衆生秘密」(しゅじょうひみつ)といって「私達は誰でもブッダ(覚者)になることが出来るのにそれに気づかない」という教え。






二つ目は、「如来秘密」(にょらいひみつ)といって「大日如来の教えは仏の世界の言葉であり、普通の人間では理解することが非常に難しい」








という教えです。








したがって、密教では葬儀や四十九日、年回忌のような大切な法要の時、








死者にブッダ(覚者)となれることを悟らせ、深遠なる仏の言葉を伝えることが最も重要だと解されます。










つまり、密教における四十九日の法要とは一切の苦しみから解放され偉大なる仏の慈悲に加護されるための「秘密の教え」を「阿闍梨(あじゃり)」が亡き故人へ伝授する金科玉条(きんかぎょくじょう)なる儀式、








そういっても過言ではないように・・・








思います。










またこのことについてはホームページの方へもUPしておきたいと思います^^








それでは、今日も皆さま方にとりまして充実した素晴らしい一日となりますことをご祈念いたしております。








合掌








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