施餓鬼 無縁仏とは・・・ | 天宮光啓塾 生かせいのち(生き方塾)

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生かせいのち

南無大師遍照金剛

合掌

皆さん、こんばんは。




あるアメンバーさんからのご相談で




「無縁仏」(むえんぼとけ)についてのお尋ねがございましたので・・・




少しばかりそのことについてお話をさせていただきます。




無縁仏とは、供養する親族や縁者が途絶えてしまった死者、



またはその霊魂(れいこん)をいいます。



また、自殺や事故などで悲業の死を遂げた方の霊(浮遊霊や自縛霊など)、



さらには、物の怪(もののけ)や、怨霊(おんりょう)などをさすこともあります。





無縁仏の供養としは、五如来(ごにょらい)を招き、



無縁仏となった霊魂や、餓鬼道で苦しむ亡者の罪滅や追善のために、



浄水や食物をお供えし、三界万霊の位牌などを餓鬼棚に設け法要を執り行う方法が一般的かと存じます。



かかる場合の五如来(ごにょらい)とは、

*注意:密教の場合



宝勝如来(ほうしょうにょらい) 南方の宝生如来のこと 



妙色身如来(みょうしきしんにょらい) 東方の阿閃如来こと 


③甘露王如来(かんろおうにょらい) 西方の阿弥陀如来のこと  



広博身如来(こうばくしんにょらい)大日如来のこと 



離怖畏如来(りふいにょらい)北方の釈迦如来のことをさします。




密教の教主大日如来の偉大なる「光明」や、他の如来の加護により、



無縁仏となった霊魂や、餓鬼を分け隔てなく平等に照らす(救う)供養法だといえます。





ちなみに、施餓鬼の場合の経典は『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経(ぶっせつくばつえんくがきだらにきょう)』がもちいられます。





これは、真言宗の開祖弘法大師(お大師様)によって請来されたお経です。




餓鬼を苦の世界から救い出すための陀羅尼、真言、施食法などが説かれております。




無縁仏については、近くのお寺さんや縁のあるお寺さんのご住職様にいろいろとご相談されることも大切です。




無縁とは、言い換えれば「あの世の放浪者」です。




孤独の闇を永遠に・・・あてもなく、どこへ行くでもなく、




彷徨い続ける・・・悲しき業を背負った魂なのです。




是非、現世で生きる私達が暖かい心をもって




亡き故人の菩提を懇ろに弔い供養してさしあげたいものですね。





合掌