謹賀新年
皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中に賜りました素晴らしき皆さま方とのご縁、
深く感謝いたします。
今年も引き続き、何卒お付き合いのほど宜しくお願い申し上げます(*゚ー゚)ゞ
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ところで、昨夜から今日の未明にかけて・・・
自坊にて皆さま方より預かりました、
「お願い事」のご祈念をいたしておりました。
本尊、教主大日如来はもとより、
この度は、主尊を「如意輪観音」として奉り、
「心願成就」の祈祷法会を厳修いたしました。
以前、私のブログでもご紹介した「神呪寺」(かんのうじ)にも、
こちらの霊験あらたかな「如意輪観音」の秘仏が安置されております。
今より、およそ1200年のはるか昔、
弘法大師空海が、如意尼(にょいに)という尼僧(にそう)のために
同寺にあった桜の木を刻んで、この仏像を彫りあげたとされているものです。
実は、この如意尼(にょいに)というお方は、
第53代淳和天皇(じゅんなてんのう)の元妃「真井御前」(まないごぜん)さまであります。
幼少の頃に、「如意輪観音」を感得し、
その後、弘法大師空海(お大師様)に帰依し、
深く仏教を敬い、
多くの人々のために自らの生涯を捧げ続けた大変に立派なお方です。
弘法大師空海は承和二年(835年)三月二十一日、
あらゆる苦しみにさいなむ大勢の衆生救済の大誓願のもと、
高野山にて御入定(ご入滅)なされました。
如意尼は、その一日前・・・
三月二十日、
三十三歳という若さでご夭折(ようせつ)なされました。
遥か、遠く彼方の高野の地を仰ぎ、
深く合掌したままのお姿で・・・
最期をお迎えになられたそうです…
人の一生において、真の幸せとは・・・
けっして、お金や地位
名誉や権力といったステイタスだけですべてが決まるものではないように思います。
心と心とが深く結びつき、
心より慕い、そして慕われる人達がいつも傍らで支えてくれる人生…
今年も、「密教行者」のブログはそんなかけがえのない人々との出会いを大切に
そうした素敵なブログとなれるように、
これからも精進していく所存です(*゚ー゚*)
拙いブログではこざいますが・・・(^^ゞ
これからも皆さまの温かいお心を、
賜われますこと深くお願い申し上げます。
合掌
高野山真言宗僧侶 天宮光啓 九拝
有志ご一同様へ
平成二十四年 元旦吉日