空手の道場訓も噛むようになってしまいました。
一番困ったのは、少年部の子供達の名前を忘れるようになったことです。
私と一緒に稽古をしていたAくんは、ピザのバイトをしていて、配達中に
「あれ?俺はどこへ行くんやったっけ?俺は何をしとるんやろ?」
という症状が現れました。
これはパンチドランカーの症状だと分かり、結局、私たちは空手オンリーの稽古に戻りました。
ブレイキングダウンなどで素人同士が顔面を殴り合っているのを見ると、本当に大丈夫なのかと心配になります。
主催者は顔を殴り合うことのリスクをきちんと教えるべきだと思います。
顔は腕や足を蹴られたときのようにアザができないので、問題ないと思いがちですが、同じ力で顔を殴ったり蹴ったりすると脳へのダメージは恐ろしいものです。
K-1やPRIDEで活躍したマーク・ハントも、パンチドランカーの症状に悩んでいるそうです。
あまり公表されていませんが、K-1でも実は試合中に亡くなった選手がいます。
ボクシングに関しては、過去60年間で42人のプロボクサーが亡くなっています。
世間では気軽にやっている顔の叩き合いですが、リスクを過小評価しない方がいいと思います。