将棋の世界なんかで、よく言われることがあります。

それは、直感(勘)で閃いた一手が、

そのあと何時間もかけて考えた手の中で、

ベストなものだった、というお話。

わたしが、大学時代の恩師に教わったのは、

これをやろう、とか、こういう意見を言おう、とか、

何か意思決定をするときは、まず、直感(勘)で決めて、

そのあと、論理で詰めていく、という方法。

 

直感(勘)を、論理で詰めていく方法のひとつとして、

「したい・すべき・できる」という3軸で、

自分の動機を考える方法を教わりました。

 

人間(自分や他人)の動機は、

「したいーしたくない」

「すべきーすべきでない」

「できるーできない」

という3軸で考えることができます。

 

例えば、会議などで、

「あ!このアイディア、言いたいな(したい)」と思っても、

「いま、発言するのは違うな(すべきでない)」と思うと、

みんなに知らせる「タイミングや言い方(できる)」を考える、

という具合に。

ほかにも、「この人とは、そりがあわないなー(したくない)」

と思っても、大人として、

「一緒に仲良く、働いていかなきゃ(すべき)」と考えて、

お互いに満足できる、「落としどころ(できる)」を、

探ることもありますね。

 

「したいーしたくない」は、「欲求、感情」、

「すべきーすべきでない」は、「倫理、規範」、

「できるーできない」は、「方法、技術」、

と言い換えることもできます。

仕事以外でも、

「あ~、あの人と恋仲になりたいなー(したい)」と、思い、

「正攻法でいこう(すべき)」と考えて、

「まずは、食事デートから誘ってみよう(できる)」と決める

ことは、誰でもやっていることです。

 

次回は、「したい(欲求)ーすべき(規範)ーできる(方法)」、

という視点で、「子供と大人」を比較、分析しようと思います。

 

今日も、このブログに遊びに来てくれて、ありがとうございます。

今回のブログは、次回への「準備」という位置づけ。お楽しみに!