アイディアがポンポン出る人と、あまり出ない人との差は、

どこにあるのだろう。

 

日本のスポーツメーカー、アシックスの創業者、

鬼塚喜八郎さんが、むかしむかし、

バスケットシューズを開発した時のお話。

改良に改良を重ねていくなかで、

どうしても、「グリップ力が足りない」という問題を、

解決できなかった。悪戦苦闘する日々の中で、

あるとき、夕食に出てきた、「タコの吸盤」に、目が留まった。

「この原理を応用すればいいのでは!?」、

と思いつき、「グリップ力」の問題は解決したのだった。

 

糸井重里さんが、

「ニュートンのリンゴの木の話は、どうもあやしい」と言っていた。

どうあやしいか、というと、

木からリンゴが落ちたとき、その事だけで閃いたのではなくて、

「ずーーーっと、考えていたのではないか」、ということだった。

(その時は「重力」という言葉はなかったけど)、

重力みたいな力があるのではないか?と考えていたからこそ、

リンゴが落ちたことによって、着想が花開いた、ということだ。

 

京セラの創業者の稲盛和夫さんも、

人生や仕事に対する問題意識をもっていれば、

本屋に行ったとき、「読むべき本が目に飛び込んでくる」

と言っていた。

 

アイディアが生まれるのって、結局、

「どれだけ、深く、重く、そのテーマ(問題)を考えているか」

ということが鍵なんだと思います。

同じテーマ、問題を考え続けていると、

潜在意識にまでそれが浸透し、

別のことをしているときに(例えばタコの吸盤を食べるとき)

とか、ふとした瞬間に、アイディアがうまれるのだと思います。

 

会社の社長に目を向けると、次のようなことも言えそうです。

社員の生活に対して全責任を負っている(良い)社長は、

命がけで、真剣に、会社のことを考えざるを得ない。

だから、潜在意識でも、問題を考え続けている。

それが、誰にも思いつかなかったアイディアを生んでいる、と。

 

アイディアが生まれるかどうかは、「問題意識の差」。

こんなことも、言えるのかもしれません。

 

今日も、このブログに遊びに来てくれて、ありがとうございます。

好きな人のことなら、四六時中考え続けられるのが、人間だぁ。