(決して自慢するわけではなく)、

「顔が変わった」、「顔が違う」と言われたことが何度かある。

 

はじめは、大学受験のとき。

私は推薦入試で合格した(12月くらいに結果が出る)のだが、

合格したことを友人には伝えなかった。

その後、風の便りで、私が合格したことを耳にした友人が、

「顔が違ったもん」と言った。

たぶん、受験戦争でピリピリしていた顔が、

合格で弾けて、穏やかになっていたのだろう。

 

次は、就職したてのとき。

朝食をとりに、よく行っていたハンバーガーショップでのこと。

私は、まずレジで注文し、席に着く。

そして、食べている途中か、食べ終わるころ、

トイレにたって、そこでネクタイをしめる、

ということをルーチンにしていた。

トイレに行く途中で、レジの前を通るのだが、

用を済ませ、ネクタイを締めて、再び席に戻る途中、

レジの人が私の顔をみて、

「顔が違う」と言った。それは、そのハンバーガーショップに行ったときは、

ほぼ毎日言われた。

きっと、「(朝の)気合い」が顔に現れていたのだろう。

 

最後に、最近受けた資格試験でのこと。

通っている教室と同じ場所で、資格試験を受けることになった。

いつものスタッフの方が、試験前の必要事項も説明してくれる。

試験当日、教室に入ると、いつものスタッフの方が、「顔がちがう。やっぱり」

と言った(正確には、ひとりごとが聞こえた)。

「本気」が、顔つきを変えていたのだろう。

 

このように、「顔が違う」、「顔が変わった」と言われたことが何度かある。

「人は外見によらない」、ともいうし、

「人は見た目が9割」ともいう。

また、「外見は一番外側の中身」ともいう。

何が本当かどうかはわからない。

ただ、少なくとも、その人がどんなことを心に抱いているか、

それにより、「顔は変わらずとも、顔つきは変わる」、

ということは言えそうだ。

 

よく、テレビドラマのセリフで、おばさんが、

「あの女の性格の悪さは顔ににじみ出ているわね」と言っている。

おいおい、良くない思いも顔に出てくるのか。

 

そうか、良くも悪くも、どんな思いを抱いているか、

それにより、顔つきが変わってくるのだろう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

笑顔がいいときは、きっとそのこころもいい。