詩■空気私は空気になりたい。 何も傷つけず、人が生きるための必要なそれになりたい。 思考はなく誰にも咎められず無くなくなれば必要だと人に叫ばれる。 緩やかにこの世界を移動する。永遠に目的も無く。 ゆっくりと。静かに。 そんな ものに。 そんなものになれるだろうか。 眠りにつく僅かな瞬間になら わたしはできるかぎりのことを やくそくは忘れずに こころに消えないままに 空気のようにやさしく やさしく