格差が少子化を加速させる・山田昌弘氏 | 共同合宿所

格差が少子化を加速させる・山田昌弘氏

遅まきながら、ビデオニュース.COMで、「格差が少子化を加速させる・山田昌弘氏 」を見る。


非正規雇用者の増大(=格差が拡大)

パラサイト化 

↓   

妥協しない    ←+「恋愛の市場化」というファクターもプラス。

非婚化、晩婚化


という流れ。この非婚率に対して、男女ともに結婚願望は依然として強いという現実。


山田昌弘いわく、男性は女性に共働きを望むようなり、意識が変わってきているのに、一方で、女性の専業主婦願望は強く、しかも相手に対する高収入を高望みしすぎる、とのこと。

で、少子化のマクロ的問題は、ま、なんとかなるだろう、けれど、地域格差がもっとも懸念される(都会は出生率が高い)。

といいつつ、彼の主張する少子化対策としては、

・若者の収入・雇用の安定化、
・一定水準の教育の保証(教育費に金をかけすぎ二人以上産み育てられない現状)

・男女共同参画推進

・コミュニケーション能力の向上(相手が何を欲するか察する能力w 昔の紋切り型と違って今は多様化しているから)

・・・まあ至極まっとう、っていうか、真新しい視点はなし。


安定した雇用はもちろん、女性が相手に高望みしないこと、というのも彼の大きな主張のようだ。

なんだか、終身雇用の時代にノスタルジックになってところとか、オッサンマインドが見え隠れして意外だった(パラサイトシングル、なんていう卓越したネーミングセンスからすると)。


まあ仮に経済的に安定したといえ、宮台氏のよく言う”恋愛の市場化”というのは結婚に大きな足かせになりそうだ。誰もが結婚にあぶれることのない時代とちがって、今は一人のいい男にたくさんの女達が群がってしまうのだから。

こういう時代にあって、少子化の解消に「結婚」という制度に依存しようとしていること自体に破綻が来ているかもね。要は自分が選んだ男と次々に子供を産めればもっとも理想的なんじゃないか。などと思ってしまうのであった。