あたしの名前は、ジジ。
女の子なのに、ジジ。
まだ若いのに、ジジ。
かあさまは、甘えた声で ジ～～チャン♪ と呼ぶ。
いつのまにか、ぐ～～～。 甘えんぼのととチャンも、いっしょに、ぐ～～～。
でもって、妹の名前は、とと。
女の子なのに、とと。
あかんぼの、とと。
かあさまは、これまた鼻の下を伸ばして、と～～チャン♪ と呼ぶ。
かあさまの丸太の足から、転げ落ちても、ぐ～～～。
なので、人間のお友達にととチャンを紹介するときに、
（爺ちゃん、父ちゃんの、ジジとととで～～す♪）
と、やる。
今度は、ととチャン、アタシに甘えんぼして、ぐ～～～。 ととチャンいい匂い・・・・
あのね～～～漫才の挨拶じゃないんだからさぁ～それだけはやめてよね。
いちおー鼻も恥らう・・・・じゃなかった、花も恥らうオトメなんだからね。
いい年の娘を、
じーさんや、おやじに、しないでよね～～
ほんとはね、熟睡できるようにって、ととチャンのお昼寝はハウスの中なんだけど、
まだ、にいちゃまが言う、
（トッティーと、ジダンで～～す♪）
のほうが、いいな・・・・
トッティーは、ととちん。 ジダンは、じじたん。 がなまったものらしい。
今日だけ特別。 添い寝してあげるからね。 いい夢見てね。
ま、どちらにしても、漫才師だな・・・・
あ～～あ・・・似たもの親子だ・・・・
あ、あとね、オセロで～～す♪ てのも、やめてね。
春は、もうそこまで。 お外も、ぽかぽか。