アタシは、今、持って来いの練習をしている。
ボールは、完璧、レトリーブオッケー♪
ダンベルも、まぁまぁ、レトリーブへ一歩前進♪
ボール、大好き♪
そこで、かあさまは家の中でも、やってみようと考えた。
はと時計が、6回ハトを鳴かせて、ご飯の時間だ。
お腹が減ったよ~~。
ご飯ちょうだ~~い♪
ご飯ちょうだいの、舞いは激しい。
ご飯の、時間ですよ? 余裕こいてないで、早くくださいな。
それなのに、かあさまが、不敵な笑いを浮かべて、アタシを見てる。
(ジジ、 フードボール、持ってきて!)
へ? 今なんと?
(フードボール、持ってきて!
持ってきたら、ご飯入れてあげる。)
うそ?
この、ステンレスの、フードボールですかい?
それで、こんなところに置いてあるのね?
(ジジ、フードボール!フードボールを、持ってきて!)
いやだなぁ~~
これ、金属でしょ?
金属噛むと、歯が、キ~~ンとするのよね。
あれ、とってもキライ。
でも、持って行かないと、ご飯くれないの?
本当に?
いいこと、考えた! 我ながら、グッドアイデア! ヤツを使おう!
わかったわ、持って行けばいいんでしょ?
持って行くわよ!
アタシは、とうさまの下へと走る。
(なんだよぉ~~ジジ、
とうさま、今お仕事中なの。
ご飯の時間でしょ? かあさまのところへ行っておいで。)
そんな事言わないで、アタシについてきて!
(ジジ、ほらほら、キッチンに行っておいで。)
それが、そうもいかない事情がありまして・・・
それなら、実力行使・・・・
一緒に来てくれるまで、ここを動かないからね!
(なんだよ~~しょうがないなぁ~~
かあさまいないの?)
とうさまが、落ちているフードボールを拾って、
キッチンへ。
アタシは、得意げにとうさまを、先導する。
(あら? ジジ、フードボールは?)
はい!
持ってきましたよ~~♪
ご飯、入れてくださいね♪
(あらぁ~~、とうさまに持たせたの?
そうね・・・・・
オトコは、上手につかわなくっちゃね!
おりこうね~~♪)
え??
もしかして、アタシ、褒められた?
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