【第2試合:タッグマッチ】 
ドン・フジイ,斎藤了   vs 
“ハリウッド”ストーカー市川,しゃちほこBOY








カベジェラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバル。
いわゆる金網戦髪切りマッチだ。
 
"DEAD or ALIVE"

誰かが髪を切られる事はわかっていても
現実に目の前でその光景を見ると残酷だ…。
まして会場で見た方にとってはその空気感を
含め異様な雰囲気なのかもしれない…

春のビッグマッチ愛知県体育館に詰めかけた
多くのお客様に大型連休の最後に後味悪く
帰って頂きたくないと一番悔しくて辛い筈の
選手が笑顔で締めて送り出してくれた…。

斎藤 了。

この日の後楽園。
YAMATOのニューヘアスタイル同様、斎藤了が
どんな表情、どんな姿で後楽園に現れるのか…
注目が集まったなか入場した。

Kzy率いる新ユニット"NATURAL Vibes"が
派手な演出でカッコ良くダンスを決めたり、
土井成樹がビッグマッチ仕様の銀髪で現れる
なか、彼はタイツも黒にし、ハキハキと声を
出し、まさしく一兵卒の練習生のように
颯爽と後楽園のリングに現れた。

勿論、公式戦ではなく第2試合という事もある
のだが、斎藤了の生き様、プライド、そして
確固たるプロ根性を垣間見た気がする…。

「プロフェッショナル 仕事の流儀」

♪ぼくらは位置について 
横一列でスタートを切った…

プロレスラー、斎藤了。

思わずそんな妄想をしてしまった。

ドラゴンゲートはYAMATOというエース、
通称"土井吉"と呼ばれる土井成樹、吉野正人、
絶対的な実力を持つ鷹木信悟といった現世代を
中心に人気を高めているだろうが、
初めてプロレスを観た老若男女が
「楽しい」「面白い」
「プロレスってもっと怖いものだと思ってた」
そんな感想を持たれる方が多いだろう。

斎藤了という存在もドラゴンゲートいや
日本のプロレス界にとって類まれな存在なのだ
と改めて痛感したように思う。

子供たちがお父さんに
「今日の後楽園どうだった?」
と聞かれたら
「坊主の人が面白かった」
と答えるだろう、いや答えて欲しい。

今の自分を客観的に判断し、どうやったら
お客様が喜んで帰ってもらえるだろうかを
想像し考え実行する…。
本来の実力がありながらこの日の第2試合。
プロフェッショナルとして徹底して挑んだ
斎藤了のプライドがそこにあった。

私はますますドラゴンゲートが斎藤了が
好きになった。そして応援したくなった。

ドラゴンゲートエンターテイメント、万歳!

つづく