ロウバイ〜
先日のカンファランスで呼吸器内科の先生が提示していた過敏性肺臓炎の症例。
きのこ栽培者肺
なんじゃその病名は。
咳とレントゲン異常で紹介された症例。
病歴で根掘り葉掘り聞いて、しいたけ栽培を行っていることを聞きだしたそうです。
気管支鏡などの検査を行い、しいたけ栽培の仕事をやめさせて、
3か月後には咳と肺の陰影は消失したという。
仕事辞めさせるってやばい。
そんな自信がでてくるのか。
しらべてみると。
きのこ栽培業者にみられる過敏性肺炎は,欧米では mushroom workerʼs lung(きのこ肺)として知られていた。
近年本邦を中心に,シメジ, エリンギ,ナメコなどさまざまな種類によるきのこ肺の報告があり,それら全てはきのこ胞子,もしくはきのこ そのものが原因とされ,外国誌にもまとめられている。椎茸栽培者にみられた過敏性肺炎の報告例は,1981 年に始まり、急性ないし亜急性の過敏性肺炎であった.椎茸による過敏性肺炎で慢性型と明記された症例報告は,・・・
甲斐 直子ら 日呼吸会誌 46(5),2008.より
うちにもシイタケの原木がありますと言ったら、仕事では密室で栽培しているらしく胞子の密度は全くレベルが違うそうです。
専門医としての知識や、聞き出す技術が素晴らしいと思いました。