先日、心理関係のワークショップに行きました。

ジジイが勉強したころよりもセラピー手法も進んでいるからです。



何年にも渡る心理療法学習及びトレーニングや教育分析の後も

自己改善・改革セミナーやワークショップにも時々参加してましたが


先日のワークショップ中で

それらワークショップを通して学んでいたものも多かったことに気づき

良い復習の機会となりました。


それをきっけかに、各種心理療法の勉強もやり直しています。

その中で一つ「これって日本人が伝統的にやって来たこと!」

と今更ながらに思った手法があります。



ゲシュタルト療法の一つに「エンプティ・チェア法」というものがあります。

直訳すると「空椅子」ですが

完全な「空」ではなく、クッションや人形を置いて行う場合もあります。


クッションや人形は

自分自身の場合もあれば、他人の場合もあります。



心理療法としてではなく

人間関係修復のための活用として

こんな使い方もできます。


クッションなどを

上手く付き合えない人に設定します。


職場の人でもいいし

クラスメートでもいいし

ご近所さんでもいいし

家族の誰かでもいいです。


相手に向かって

言いたい放題、言いたいことを言いまくります。


その後

相手の席に座ります。


そして、相手になり変わって

どうして、そのような振る舞いをしているか考え

回答してみます。


やってみると

自分の見方が偏っていたり

相手の状況を考慮していなかったり・・・etc.

そんなことに気づいて、関係改善・解決へと向かえるのです。



つまり、日本では伝統的に昔々から言われている

「相手の立場に立って」という事をやるのです。

それをやりやすいようにエンプティ・チェアを用いる、てな訳です。



ところで

よく「相手のことばかり考えていると、自分のやりたいことができなくなってしまう」

と聞きます。


それは自分軸というか、自分自身が「弱い」、または「無い」からなんです。

自分自身があれば調整できるのですが

無いから不安なんです。



よく書いてますが

19世紀の「環境が決める」を信じ込んでしまうと

自分自身は当然弱くなっていきます。


「自分自身なんて無いよ」

という考え方なのですから。


いつまで19世紀のカビが生えたような考えを信じ

「作用される人間」「利用される人間」「支配される人間」に留まりますか。

それとも、自分自身に目覚め、自分軸を作りますか。




それから

「相手が悪くて、自分が悪い訳じゃないのに・・・云々」

と言う人も少なからずいます。


これは完全に損得勘定をベースにした「市場規範」に支配された状態。

解決よりも損得が優先してしまっているのです。


また、

市場規範・損得勘定に支配されてしまうと

感謝も無くなってしまいます。


市場規範が世界を席巻していく状況で

人間関係も組織関係も国際関係も

解決が困難になっているのです。



「損得勘定」よりも

日本伝統の「相手の立場になって考える」や「感謝」に焦点を合わせることで

初めて、幸せな世界が作られると思っています。