さすがにフラストレーションがハンパなくなっていたので、久しぶりに鬱憤ばらしでバイクを走らせに行きました。
じつは、友人との小さな“サーフトリップ”が悪天候でキャンセルとなり、今日は前倒しでいつものホームポイントに行ってみたのです。
ところが、いつものホームポイントも、移動したもう一箇所のポイントも、残念ながらジャンクコンディションで今月2回目の“NO SURF”となってしまいました。
なんだか知らないけれど、自然相手のサーフィンですから仕方ないのは分かっているのですが、ちょっとイライラしてしまうのです。
そこは今だに若い頃と変わらずに一緒なのですが、やはりまだまだ“泰然自若”とはいかない私なのです。
バイクの方は昼過ぎからの憂さ晴らしですから近くの里山を流しただけでしたがすっきりしました。
サーフィンも同様ですがバイクもどこかカウンターカルチャー(反主流文化)の香りがしてスカっとするのです。
もう少し秋が深まる頃には、5年振りにあの思い出の海にも行けることですし、そんなにイラつくこともないのでしょうが…。
とはいえ、夏のケジメが未だつかないままで、なんとなく落ち着かない気持ちの今日この頃なのです。
夏のケジメはつけたいけれど今年はいったいどこで、いつになるのやら。
1966年サーフィン世界選手権チャンピオンでショートボード革命に影響を与えたオーストラリアのレジェンドサーファー、ナット・ヤングは晩年こんな言葉を残しています。
『私は自分が世界中で少数種族に属していることに喜びを覚えている。サーフィンは常に自由気ままだからだ。』
サーファーも昨今は少数種族でなくなりつつありますが、波がないと不機嫌になったり、台風が近づくと落ち着かなくなったり、ひとたびいい波が立つと仕事も手につかない。
そして、限りなき夏をいつも追い求めている。
そんな少数種族が人知れず生息する古き良き時代がありました。
私もそんな絶滅危惧種のもう生き残りの部類なのかも知れないなぁ。